忘年
こんにちは、代官山のバッカスです。今年も余すところ、あと僅かとなりました。本年中には、皆様に大変お世話になりました。バッカスにとっては、忘れられない一年でした。
即刻忘れたいことも多々ありますが、そういうのは 1μsec.、長くても 24時間で忘れますので、この穏やかな 12月31日には、良かったことだけを思い起こしながら、静かに時を過ごすことができます。大掃除が終わっていない室内を眺めわたしても、「まあそれもよしとしよう」と逃避することができます。
忘年会での多飲のことは、文字どおり次の日には忘れているのですが、飲み過ぎた脱力感と後悔は残ります。酒が醒めるときに絶望感に襲われるのはアル中の第一歩らしいのですが、サン=テクジュペリの言うように、酔っぱらいは酔っぱらいであることを忘れるために酔っぱらうのです。
人間には都合のいいことだけ覚えていて、都合の悪いことは忘れるメカニズムが、生来備わっているのですが、このバランスが崩れると後悔、不安、絶望、何も手をつけられない焦燥、等々の、「うつ状態」になってしまいます。生理的なものなので、薬で充分に対応することが可能なのですが、当の本人は首をくくりたくなるほど辛いものです。客観的な条件は全く変わらなくても、忘れられないことが繰り返し繰り返し襲い、悶々と迎える朝4時。
年忘れというのは、昔の人の知恵なんでしょう。一年の記憶を全てリセットしてしまうのではなく、悪かったことだけを選択的に忘れて、佳いことだけを積み重ねていく、という意味なのではないでしょうか。
今年も佳いことが沢山ありました。来年も、再来年も、その先もずーっと、一年一年が皆様にとって素晴らしい年であり続けますように。





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