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オープンソースエンジニアを目指すこと

当社へ転職して2年経過した tmorimoto です。そして、これが私の最後のエントリとなります。最後なので2年間の振り返りとして、私が OSS のコミュニティ活動やプロジェクトへの参加を通して実感した所感をまとめてみます。

リファレンス:
オープンソースエンジニアへの道
LL Future

私は2年前、当時 CTO だった吉岡の人材を見て、当社の中途採用に応募しました。

前職は SIer で、高い技術レベルを要求されない SE をしていました。求められる技術要項が前職と大きく異なるため、採用試験の結果は15点満点中1点でした。それでよく採用されたと自分でもそう思っていますが、OSS の企業で働きたいという確固とした決意を汲んでくれたようです。

これは私の経験上のアドバイスですが、転職エージェントを利用しない方が転職そのものは容易です。同じ技術レベルの応募者が2人いた場合、会社側は採用コストを抑えるため、転職エージェント経由でない応募者を採用します。自分自身の方向性や会社への要望がはっきりしている求職者は、直接、会社の採用担当部署へメールを送って確認するのが良い方法だと思います。そして OSS に理解がある会社ならば、条件さえあえば、どの会社へ行っても同じだと私は考えています。だって OSS なのですから。

エンジニアに限らず誰もが過去の自分より成長したいです。もちろん一般の会社のお仕事でも自身の成長は実感できます。しかし、それは自分の望む業務を与えられるか、部署へ配属されるかという他力本願に影響される場合があります。結局のところ、エンジニアもサラリーマンである以上、お仕事は選べません。また、会社に入ってしまわないと、本当のところの「本当」というのは分かりません。しかし、OSS の世界ならば、そんな事は関係ありません。さらに世界規模のコミュニティ、続々と出てくる新しい技術、会社の枠や社内秘に捉われず、やり取りできる人間関係。これらは一般の会社内で閉じたお仕事以上のスケール感や納得感を含んでいます。

OSS の技術レベルや品質はピンキリなので、せっかく勉強して身につけた技術を発揮する場は誰にでも必ずあります。客観的に当社における私の技術レベルは最下層になります。そんな私でもイベントスタッフとして参加したり、オープンな開発に協力したり、翻訳を手伝ったり、多くの事ができました。そして、それがインターネットの向こう側にいる誰かの役にたつ事を実感して嬉しい気持ちになりました。OSS には、そんな幸せの連鎖のような側面も確かに存在すると私は経験しています。やってみて難し過ぎたら一旦距離を置けば良いし、飽きたら別の事をやれば良いし、楽しければどんどんやれば良い。誰にコミットするわけでなく、自由意思で決められるのも安心です。さらに、それを会社がバックアップしてくれるならば、他に望むことはないですね(^ ^;;

この2年間で私が貢献、又は参加したコミュニティ活動は以下になります。

2年間かけて、たったこれだけ?と言ってしまえばそうです。それでもコミュニティ活動に関して何も知らなかった私が、自分なりに調べたり、参加したり、勉強したりして、得た成果です。ぱっと見て、特に(技術的に)難しい事をしていない事が分かって頂けると思います。ほとんどの場合において、技術レベルや環境のせいでコミュニティ活動ができないという事はありません。

OSS コミュニティへの貢献とは、最早、金銭的なものではなくなってきています。これは当社も含めて、OSS コミュニティのスポンサー企業について感じる事です。今求められる貢献とは、言葉で表すと、人的工数です。エンジニアだけではなく、イベントを企画・運営できる人、英語等のコミュニケーションスキルの高い人、個性の強いメンバーをうまくまとめられる人など、プロジェクトにおける実作業を担える人が重宝されています。

昨年、私は LL2008 にスタッフとして参加しました。その際「スポンサー企業からの寄付金は期待していないし、必要ない。」と委員会のメンバーからお伺いしました。必要なお金は参加者に負担してもらうことで、経済的に自立したイベントの継続性を重視しているからです。それはこれまでにスポンサー企業の業績不振で寄付金がなくなったために開催できなくなったイベントの経験からお話されたものでした。そして、LL2008 には1000人近い人が集いました、自らのお金でチケットを購入してまで。

私は今後も OSS の世界でエンジニアとしてやっていくつもりです。それは自身を成長させてくれた OSS への恩返しでもあるし、その価値観が、私にとって幸せ感の高いものだと知っているからです。

私のブログを楽しみにして頂いた方が少しでもおられれば、今まで本当にありがとうございました。今後もどこかでお会いすれば、宜しくお願いします。

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