エンジニアの働き甲斐を支えるもの
弊社は、外から見ると外資系と勘違いされている人もいるが、実はわりと普通の(?)日本の会社だ。ただし、ベンチャー企業には間違いない。私がこの会社に移ったときに「ミラクル(の仕事の仕方や雰囲気)は日(本)系ですか外資系ですか」と質問したのに対し、面談した武田氏の「私はベンチャー企業だと思ってこの会社に来た」という回答は今でも覚えている。
実際、ほとんどの社員は転職組であり、前職に様々なマイナス要因があったにせよ、あえてこの会社を選んだ理由に、ベンチャー特有の働き甲斐を含めていないわけがないだろう。
とはいえ、ベンチャーであれば常に働き甲斐があるわけではない。
私の失敗経験によると、働き甲斐があっても下記の場合にはうまくいかないようである。はじめに断っておくが、弊社においては下記のような事態には遭遇していないので、安心(?)して欲しい。
・人に魅かれるエンジニアがカリスマの無い人に出会ってしまった場合
カリスマ創業社長の弁舌に惚れてしまい入社したのだが、直属の上司にカリスマが無かったとしたら...。師弟関係で育ててもらった人が、どうしても師と仰げない人に出会ってしまうと大変不幸である。Linuxには特にこういう人が多いと思うので注意が必要ではなかろうか。話術に優れないエンジニアが下の立場から上を云々することは本質的に難しい。
・技術を選り好みするエンジニアが選り好みしない会社に入ってしまった場合
技術を選り好みしてはいけないなどと就職/転職情報に書かれていると不安になるものだ。確かに何でもできる人は重宝される傾向にあるし、ある程度広い範囲のことができることを証明するために資格を取ったりすることもある。しかし例えば、Linuxが好きでたまらない(というかWindowsが嫌いでたまらない)人がWindowsの開発部門しかない会社に入ってしまうと大変な不幸を見る。どこにも明確に書いていないために陥穽にはまりやすいのではなかろうか。
※そういうわけで弊社には角張った人も多い。活気のある会社には凸凹した人材・人脈も必要だと感じる次第である。凸凹していると総合力を保ちつつも相互に畏敬を持って接することができるという効果もある。
・会社が潰れたか潰れそうな場合
どんなに幸せを感じる内容で働いていても、潰れてしまっては仕方が無い。給料が滞ってはや一月、ある日出勤すると自分のデスクトップPCが借金の形になくなっていた...なんてことを経験したら、ものを売る技術の無いエンジニアでは、わが身の不幸を呪っている心理的余裕すらなくなる。幸せすぎる毎日は奈落への道であることも考えられる。
・なりかと理由をつけて売る気がない営業に出会ってしまった場合
いくら良い(と思われる)製品をエンジニアが開発しても、いくらも中身を見ないで投げてしまう営業しかいない会社にいては報われない。話術巧みに場を切り抜けることが得意な営業に捲かれてしまいがちなエンジニアだが、何年たっても効果が無ければ化けの皮は剥がれてくる。そのような時は自らの境遇をただ不幸と思わず、豁然として理想との乖離を認識する必要がある。
※この点、弊社の営業はエンジニアから見て頼みに足りると感じている。いくら話術に長けていても、エンジニアを騙して働かせようとするようでは、外に対してもそのようにしているのではないかと考えてしまうが、率直で熱意を持っている人が多い。
ある人材開発会社の人が「職は内容で選ぶな人で選べ」と言っていた。私は内容を選ぶなといわれても困ってしまうが、エンジニアが自ら人を選ぶことも必要なのではないかと思っている。よき隣人こそがエンジニアの働き甲斐を支えるのではないだろうか。意見・異見があればコメントいただければ幸いです。



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