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プロフィール

吉岡 弘隆 - よしおか ひろたか

日本OSS推進フォーラム ステアリングコミッティ委員
OSDL Board of Directorsを歴任
カーネル読書会主宰

2000年6月、ミラクル・リナックスの創業に参加。
95年~98年、米国OracleにてOracle RDBMSの開発をおこなっていた。
98年にNetscapeのソースコード公開(Mozilla)に衝撃をうけ、オープンソースの世界に飛びこみ、ついには会社も立ち上げてしまう。
2008年6月取締役CTOを退任し一プログラマとなった。

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2009年6月

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独立行政法人情報処理推進機構へ出向になりました。

3月1日付けで独立行政法人情報処理推進機構(IPA)へ出向になりました。オープンソフトウェア・センター研究員を拝命し、本日より同機構へ出勤しています。ミラクル・リナックス時代は大変お世話になり厚く御礼を申し上げます。IPAでも変らづご厚情お願いいたします。略儀ながらおしらせまで。

さて、ミラクル・リナックスからの出向ではありますが、オープンソースソフトウェアや勉強会あるいは若手人材育成(セキュリティ&プログラミングキャンプ、U-20プログラミングコンテスト)などなどにつきましては、今迄どおり、ゆるゆると推進していきたいと思います。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

そして、カーネル読書会も従前どおりやりますので、そちらの方もよろしくお願いいたします。

本日は久々にスーツ&ネクタイ、コスプレでした。(がはは)

2008年を振り返る 

2008年は変化の年だった。自分にとって。1998年Netscapeのソースコード公開から10年。オープンソースにとっては10周年記念の年だった。この一年を12月でもあるので振り返ってみる。

自分にとっての今年の三大ニュースをあえて選んでみると、

(1) 取締役退任。生涯一プログラマ宣言。
(2) 経済産業省商務情報政策局長感謝状、楽天テクノロジーアワード2008金賞受賞
(3) 勉強会ブーム

取締役退任し、約半年。現場でAsianux Mobileの開発を行っている。ディストリビューションの開発というのは何かプログラムをスクラッチから書くということはなくて、ブートローダのバグを直したり、パッケージのビルトをしたり、ときにはパッケージの機能変更したりという非常に地味な仕事である。Webのサービスと違って、すぐ成果が世の中に出るという事はないので、製品開発といっても、イメージしにくい仕事かと思う。しかし、地味だけど、そのような仕事が好きなのである。

感謝状を受けたり、楽天テクノロジーアワード金賞をいただいたり、びっくりである。1999年に日本に戻ってきて、ひょんなことからカーネル読書会をはじめて気がつくと9年半。92回開催している。来年は10周年で、100回記念だ。こんなに長く、何回も開催できたのは、毎回話題を提供してくれる様々な講師の方と、毎回楽しみに参加してくれる人々があってのことだ。カーネル読書会のような自主的な勉強会は、発表者だけでも参加者だけでも成立しない。みんなが自主的に参加することによってなりたつ。それが商用のセミナーや研究会との違いだと思う。そのような活動を好きだから続けてきたことが、誰かの目にとまって、表彰されるというのは不思議な感覚である。好きなことをやってきただけなのにと思う。しかし、表彰されることで、多くの人の目にとまって、同じような事をする人が少しでも増えればそれはわたしとしてもとっても嬉しいことである。

勉強会大ブームというと語弊があるかもしれないが、IT勉強会カレンダーによって可視化された、自主的な勉強会のムーブメントは今年の明るい話題だ。勉強会開催の方法論も広く共有されるようになったし、ustream.tv等での動画中継のコモディティ化、ニコ動、Google Video等による動画配信など、勉強会開催の方法も高度化しつつある。それを人々が軽やかに運営している姿が素敵だ。

勉強会などのコミュニティ活動に意義を見出す人々が増えてきているのはうれしい事なのだが、一方で、本来なら参加してほしい技術者に、その良さが十分伝わっていないようなもどかしさも感じる。中々会社の上司の理解を得られない、同僚の理解を得られないというような声も聞く。課題として皆で考えたいと思う。

企業や組織の壁を乗り越えていろいろな人と繋りを持つことのメリットをもっともっと多くの人に伝えたいし共有したい。

来年はYLUG (横浜Linux Users Group)10周年であるし、カーネル読書会100回記念だ。100回記念にはぜひLinuxの父、Linus Torvaldsをカーネル読書会に呼びたいと思う。関係各位の協力をお願いした。



1月。

Netscapeのソースコード公開。あれから10年

今はなき米国Netscape社がその基幹製品であるNetscape Navigatorのソースコードを公開する事を発表したのが1998年1月である。

お知らせ。ITPro EXPOでアプレッソの小野さんと対談します。
Twitterはフォローが3桁を越えてからですよ、という小野さんの言葉を真にうけてフォローをどんどん増やしていったら、いつのまにかに700人以上フォローしていた。

2月。

技術は会社のものではない。みんなのものだ。社内セミナーをニコニコ動画(RC2)で公開するまで。
野村総合研究所での講演をニコニコ動画で公開した。講演をするときには可能な限り公開を条件とすることにした。

さよならNetscape、こんにちはWeb 2.0
10年前に書いた日記によって自分が癒される。そんな奇跡に出会った。

1000 Speakers Conference 素敵なカンファレンスだった。1000人のスピーカーに早く会いたいと思った。

4月

我々はOSを創っているのではないインターネット端末を創っているのだ
Mobile Internet Device (MID)端末は来年くらいにはブレークするだろうか。

5月

git入門

群衆の叡知(えいち)サミット2008 - (WOCS2008Spring)

Linux World Expoのパネルディスカッションに参加します
パネルでは好き勝手なことをしゃべっていたようなのであるが、詳細なログがないので何をしゃべったのか覚えていない。残念。このパネルを見てましたよ〜という人に後日出会った。

6月

勉強会のことIT勉強会カレンダーや1000speakers conferenceを紹介した。

7月

取締役退任。生涯一プログラマ宣言。
大変多くの反響を呼んだブログである。多くの方に励まされた。

8月

セキュリティ&プログラミングキャンプ2008
若いプログラマ志願者と過した5日間はかけがいのない経験であった。

9月

プログラミングはパッションだ U-20プログラミングコンテストでの審査などについて記した。
経済産業省商務情報政策局長感謝状
思いもかねない感謝状をいただいた。

11月

カジュアルなコミュニケーション
コミュニティ活動と仕事
勉強会のようなコミュニティ活動について、会社との関係について考えた。

楽天テクノロジーカンファレンスに行ってきた。
楽天テクノロジーアワード金賞を頂いた。

12月

セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバンで全国行脚全国の高校生、大学生、若い人たちと対話するのが楽しい。

セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバンで全国行脚

本日プレスリリースを出したのであるが、ご承知の方もいると思う、セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2008に今年も行っている。全国8ヶ所の予定だ。
http://www.miraclelinux.com/corp/pressroom/details/2008/1202_1.html

ミラクル・リナックス(MIRACLE LINUX)のシニア・エキスパート 吉岡 弘隆が
若手エンジニア育成のために全国を縦断
〜 「セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン」で出張講義 〜

ミラクル・リナックス(MIRACLE LINUX)株式会社(本社:東京都港区東新橋、代表取締役社長:児玉 崇、以下ミラクル・リナックス)のシニア・エキスパートである吉岡弘隆が、「セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2008」(主催:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC))の講師として全国8ヶ所(予定)を訪問し、若手エンジニア育成のためプログラミングの基礎を伝道します。

セキュリティ&プログラミングキャンプ・キャラバン2008
http://www.jipdec.or.jp/camp/caravan/index.html

既に岡山には行ったのであるが、今後長野(12月6日(土))、高松(12月20日(土))、金沢(2009年1月31日(土))、その他、首都圏、京都、北海道、大分も日程はまだ未定だが行くことなっている。

岡山での実施の雰囲気はhttp://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20081101#p1に記した。

楽天テクノロジーカンファレンスに行ってきた。

カーネル読書会番外編ディストリビューション大集合@楽天テクノロジーカンファレンスに参加するために、楽天に行ってきた。今回はいろいろサプライズ(後述)があって、それはそれで楽しかったんだけど、ちょっと感想かなんかを記す。

勉強会メソッドとして、(1)質問をする、(2)懇親会でいろいろな人と繋りを持つというのがある。

米国でのワークショップなんかだと非常に活発に質疑応答があって、発表そのものより質疑応答の方が重要だったりする。ところが日本の場合は、講師が一方的にしゃべるだけで、質問時間がまったくなかったり、あっても実におざなり。そもそも質問する人もほとんどいなかったりする。

で、わたしは、そーゆーのは面白くないし、活発な議論からクレイジーなアイデアが生まれ、それがブレークスルの源泉になっていると思うので、可能な限り質問をするようにしている。また、そーゆー自由闊達な議論の場というのをこの地に根付かせたいと思っている。ちょっと大袈裟だけど。

ちゃんと話を聞いていれば疑問の一つや二つは絶対でてくるわけで、それを解消しないのは気持ち悪いというだけなんだけど、多くの人はそうじゃないのかな。むしろそっちの方が不思議だ。

まあ、とわ言うものの、そーゆー場での質疑応答の訓練をうけていないし、経験値が皆低いというのも事実なので、カーネル読書会などでは率先して、バカな質問をいろいろやっている。質問奨励の空気を醸造することに命を賭けている。いろいろな勉強会の場では、絶対質問するからねオーラをかもしだしていて、なるべく前の方に席をとって、それでは質疑応答の時間です、なんてことを司会の人が言ったら、はいはいはい、と元気よく挙手をするわたしの姿がみられることが多い。体を張って実現している。

そんなこんなで勉強会フリークの中では活発に議論や質疑応答をするのが新しい価値を創造するというコモンセンスが確実にうまれつつあって、実に喜ばしい。そしてそれを実践している人達がすくないけれども確実に増えつつあることも実感している。

質疑応答が実は一番楽しいんだよなあとか思ったりする。

そんでもって、今回楽天テクノロジーカンファレンスを半日楽しませていただいたのだが、いろいろなコミュニティのいろいろなお話を聞いたり見たりして、質疑応答楽しいよねという空気感が漂っていて素敵だった。皆さん、質問力重要です。質問してもおこられません。質問奨励です。

楽天テクノロジーカンファレンスの最後に三木谷さんと安武さんのトークセッションがあって、それが実にいい感じのやりとりで、会場の好感度アップという感じだった。自分的にもっともいいなあと思ったのは最後に会場からの質問タイムをとっていて、安武さんが、それでは会場から質問をつのりたいと思いますと言ったときに、一人の若者が元気よく、「はい」と挙手をした瞬間だった。500人の観衆がいるトークセッションでの質問というのは、質問力があってもなかなかそうは簡単ではない。それはわたし自身よく知っている。もちろんわたしも質問しようと思っていたのだが、電光石火1Getした若者に心のそこから拍手を送りたい。

彼こそ、gihyo.jp で「今こそ!勉強会」という連載を持っている鈴木さんだ。

1Getされてちょと悔しい気持半分、軽やかに勉強会メソッドを実践していることに、おぬしやはりタダモノではないなと思った気持半分である。

でもって、1getはできなかったのであるが、それでは次の質問どーぞの声がかかった瞬間躊躇なく「はい」と元気よくわたしも挙手。会場からは、よしおかさんが質問だあという微妙な空気が流れるのだけど、それはまあいい。昨年は撮影その他一切禁止だったのだが、今年はOKになったいきさつなどを伺った。((注:昨年は撮影その他一切禁止だった。http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20071124#p1))

その他、いくつか質問が出て、おおいい感じだなあと思った次第である。

余談ではあるが、質問というのは、質問時間が来てから考えるのではなく、講演などが始まる前から質問をする気で準備をしておくのである。アドリブの質問というのは、なかなか難しい。講演中に、ここは質問できるなあとか、いろいろ考えながら話を聞くのである。経験をつめば誰でもできる。

そして大人数での懇親会。ここでも、(2)のいろいろな人と繋りを持つメソッドを実践している人達がいっぱいいてうれしく思った次第である。いろいろな人が、よしおかさん名刺交換してくださいとおっしゃてくれたし、勉強会メソッドの着実な、そしてしっかりした浸透を実感した次第である。

で結局、勉強会を通じて何が嬉しいっていって、いろいろな人と繋りを持てて、技術的なヨタ話をして、わいわい飲み会をして、そして、それに価値を持つという人が少しづつだけど確実に増えているという点だ。

先日の勉強会大集合もそうだし、今回のディストリビューション大集合も、一人一人、個性豊かな人が自分の言葉で語ってくれて、そーゆー人達と繋りを持てたということが自分の宝ものでもあるなあと再確認をした。

日本という地の閉塞感を打破するような何がしかがこの勉強会的なゆるい繋がりにあると思う。それを多くの人達と共有できているのがとても嬉しい。

そして、楽天テクノロジーカンファレンスの自分にとっての最大のサプライズが、楽天テクノロジーアワード金賞の受賞である。前日事務局からメールで連絡があったのだが、当然ディストビューション大集合の打ち合わせの件かと思っていて、あやうくスルーをするところであった。(あぶないあぶない)

しかも金銀ルビー賞って、金銀パールプレゼント♪のパクリかよとか思わせる実に絶妙なノリである。金賞受賞というのを伺ったのが、当日の発表の直前で完全に出し抜かれたという感じである。

今年一年もっとも技術的な貢献のあった団体ないし個人に贈る賞とのことなのであるが、どう考えても技術的な貢献はないので、何かの間違いではないだろうかと思ったのだが気がつくとよくわからないまま受賞していた。この賞は、何かに応募して取るというものではないので、わたし自身狐につままれた感じである。先日の経済産業省商務情報政策局長感謝状もサプライズであったが、それに勝るとも劣らないサプライズである。今年はブログのネタにことかかないなあ。(不謹慎ですいません)

ただ、時代の閉塞感を打破する突破口としての勉強会とそこに集う技術者をどのようにビジネスに繋ぐのか、そのような課題を三木谷さんに申し上げる機会を持てたことは、わたし自身の細やかな喜びでもある。懇親会では緊張のあまりビールもそれほど飲めなかったが、多くの人達に喜んでもらえたのは嬉しかった。

最後にはなるが今回の楽天テクノロジーカンファレンスを主催した楽天のスタッフ、事務局の皆様に感謝したい。声をかけてくれた、安武さん、事務局の森さん、ディストリビューション大集合でいろいろわれわれサイドの無理難題をせいいっぱい調整してくれた橘さん、三條さん、そしてアテンドの波多野さん、勉強会などでよくご一緒する荻原さん、一人一人の魂のこもった大変素晴しいカンファレンスでした、記して感謝の気持としたい。いい意味で予想を裏切られた。ありがとうございました。

追記:12月1日、楽天テクノロジーアワード第1回受賞者にカーネル読書会の吉岡弘隆氏ら http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081201/320436/

コミュニティ活動と仕事

先日、大手企業にお勤めの若手技術者の方とお話する機会があったのだが、上司がコミュニティ活動をバカにしていて正直、説得するのに疲れてしまったというような事を伺った。上司が「所詮コミュニティ活動なんていうのはサークル活動だろ」と全くその価値を認めてくれない、というような話であった。

コミュニティ活動をしたところで、自社の直接的な売上に結びつくわけでもなく、経費節約に直接貢献するわけでもないので、上司殿にとっては単なる無駄なアクティビティにしかみえないのだろう。とは言うものの、時間外にやっているわけであるから、ほっといてくれと思わなくもないが、その手の上司は、ほっとくのではなく、白い目でみるというか、良い顔をしないというか、露骨にイヤな顔をするらしい。

仕事の延長で、どんどんコミュニティ活動を奨励する会社は、そうは多くはないと思うが、もちろんなくはない。しかし大手企業で、そのコミュニティ活動の可能性に気がついて、それをビジネスプロセスにリンクしているという事例はほとんど聞いたことがない。まあ、奨励しなくてもいいから、せめて邪魔はしないで欲しいとは思う。若手の勢いを削ぐような事はなるべくならばしてほしくないと思う。

そこで、考えた。頭の固い中間管理職にコミュニティ活動の意義をどのようにして理解してもらうか。それを仕事の文脈で価値のあるものだという風にどのように理解してもらうか。別に無理して理解してもらう必要もないという立場もあるし、そーゆー頭の固い上司しかいない会社はとっとと見切りをつけて転職した方がいいという声も聞こえなくもないが、できることなら、ちゃんと説明して、理解してもらった方が双方の精神衛生上、よろしいのではと思う。

いろいろな勉強会に出て思うのだけど、こーゆーダイナミックな学習の場、知識の流通の場に、なぜ大企業の従業員はほとんど来ないのだろう、大変もったいないではないか、いらないお世話ながら本当に思う。もちろん大企業の方もいらっしゃることはいらしゃるのだけど、会社には内緒で、こっそり来ていたりして、もっとどうどうと来れる環境になった方が、楽しいのではないかと。会社にとっても個人にとっても、そっちの方が絶対健全だと思う。

仕事と勉強会がリンクすれば、大手をふって参加できるし、ひょっとしたら講師の立場で仕事として発表できるかもしれないし、そうすれば、それが業績にもなるかもしれないし、などなど思うのだけど、やはり、いらないお節介かな。

もちろん、従来の学会発表というのは、研究職の皆様にとっては、仕事としてプロフェッショナルな知識交換の場としてあることはあるのだけど、もっと最先端な、一方でどろくさいバッドノウハウとか、そこに真実が落ちているような運用の話とかは、学会や研究会という旧来型のプラットフォームでは全く拾いきれていないという実感がある。(情報系学会の研究会はもはや勉強会に負けている可能性が高い/jj1bdx: life beyond Japan)

Internet Week 2008 IT Community Impact! 〜世界を変える新たな潮流〜で、そのようなコミュニティ活動を実践されている主宰者の皆様と議論したのだが、そこに参加の皆さんは、コミュニティ活動の意義を肌で感じ実践されていて、暗黙的にその価値を共有しているので、逆説的ではあるが、その意義を陽に言葉で表現できていないように感じた。すなわち、その価値観を共有していない人達に届く言葉をわれわれはまだ発見していないのではないかと思った。

勉強会に来る人は来るし、来ない人は絶対来ない。この絶対来ない人達にわれわれのメッセージを伝えるにはどうしたらいいのだろうか。

高橋さんが早速記事にしてくれたが、メディアの露出を増すというのも時間はかかるが一つの手である。しかし、そのようなメディアですら十分ではない。(「草の根勉強会が世界を変える」---Internet Week 2008でコミュニティの“熱さ”を語るトラック)

はやり一人一人が上司を説得するしかないのだが、その方法論をわれわれはまだ発見していないような気がする。

割箸の袋にメモをした、いくつか試してみたい今日からできる方法。

1) コミュニティ活動によって得た成果を会社内で宣伝する
2) 参加したコミュニティ活動を上司に報告する
3) 上司をコミュニティに呼ぶ

大企業の中間管理職から上の世代は、80年代のメインフレーム全盛の時代に育った人達だから、必要な情報は全部社内にあって、社外活動の経験がほとんどないし、その必要性を理解していない。いないのであれば、どうにかこうにか、なだめすかしても、コミュニティに参加してもらって、それの虜にするしかない。時間がかかっても、それをやるしかないと思う。(時間の無駄とか言う人がいるけど、まあ、邪魔はしないで欲しいと思う)

まっちゃだいふくさんに教えてもらったのだが、IT Skill Standard V3のレベル7には「また当該テーマに関して、学会、テクニカルコミュニティ、講演等で発表することができる」というのが求められていて、今回のパネリストは、レベル7の要件の一つを軽々クリアしているのね、などと思った。

IT Skill Standardsを作る人々というのは、社外のエキスパートと共同で開発しているわけだけど、それこそブートストラップというか、それをはからずも実践して経験した人達である。その人達がコミュニティ活動の実践的意義について熱く語る伝道師になってくれれば制度的な面からのフォローもあっていいかもしれない。

カジュアルなコミュニケーション/ユメのチカラ

北東アジアOSS推進フォーラムでid:koyhogeこと小山さんが声たからかに発表していた、日本各地で勃発しているカジュアルな勉強会ムーブメントにすっぽり大企業の従業員が抜けている驚愕すべき事実。もちろん大企業にも例外的にセンスのいい人はすくなからずいることはいるのであるが(例えば、わたしのこのブログを見ている人、あなただ)、そーゆー人は必ずしもマジョリティではない。

経済産業省商務情報政策局長感謝状/ユメのチカラ

経済産業省として「IT産業の魅力の向上や将来のIT産業の人材育成などについて、企業、教育機関の枠組みを超えて活躍している専門家の活動は、単に関係者間の自主的な取り組みにとどまらず、経済産業省の展開する政策にもご貢献されるものであると認識」し、ついては「この分野でご活躍いただいている専門家の皆様に商務情報政策局長より感謝状を贈呈したい」とのことである。
今回、経済産業省として初めて「専門家コミュニティ活動」を表彰したらしい。昨日、経済産業省に出むき局長から直々に感謝状を頂いた。今回の対象者は独立行政法人情報処理推進機構からの推薦を受けた人々のようで、具体的にはITSS/UISS/ETSS等スキル標準の活動に貢献した方々、OSSの活動に貢献した人、そしてセキュリティ&プログラミングキャンプでの活動(わたしはこの分野)に貢献した人々からなる。

楽天テクノロジーカンファレンス2008

プログラムの案内が来たので下記に掲載する。わたしは、「ディストリビューション大集合のご案内」で記したとおり、C会場コミュニティセッションl(Linux)のモデレータ、進行役をやる。多数のご参加を待つ。(参加申し込みはhttps://www.rakuten.co.jp/event/techconf/2008/ でお願いします)

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『楽天テクノロジーカンファレンス2008』

■開催概要
       日 時:2008年11月29日(土)
              カンファレンス 13:00-18:30(受付開始 12:00)
              懇親会         19:00開始予定

■会場     楽天株式会社  『品川シーサイド楽天タワー』

※『品川シーサイド楽天タワー』のご紹介
     【地図情報URL】
       http://www.rakuten.co.jp/info/map/shinagawa.html
     【住所】
       〒140-0002  東京都品川区東品川4丁目12番3号
       品川シーサイド楽天タワー
     【交通アクセス】
       ○りんかい線品川シーサイド駅(C出口)より徒歩1分
         (品川シーサイド駅より連結)
       ○京急青物横丁駅より徒歩7分

■ご来場時の注意事項
       1. 受付で名刺を2枚お渡し下さい。(お預かり分/名札用)
       2. 上着、お荷物等をお預かりするクロークはございません。
       3. 全館禁煙のため、一時外出時は専用の受付にて名札と引き換えに
          再入場用の引換券をお渡しします。

■プログラム(予定)

13:00  オープニング
        開会挨拶  杉原章郎(楽天株式会社 取締役常務執行役員開発部長)
        基調講演  まつもとゆきひろ(楽天技術研究所フェロー)
        招待講演  最首英裕様(RBC会長/株式会社イーシー・ワン 代表取締役社長)

(A会場)
14:00  Rakuten Geek
        - Webサービス
        - チェックアウトプロジェクト
        - レコメンド&パーソナライゼーション

14:55  ROMA&fairy
        - 大規模分散メモリストレージ ROMA
        - 分散処理フレームワーク fairy

15:50  Rakuten Global Infra
        - 楽天のサービスを支えるインフラ
        - 国際展開をささえる技術
        - neXtgen

16:45  Rakuten Next Revolution
        - 楽天の今後の開発戦略
        - 開発者のためのフィールド
        - ジャングル Engineer's Revolution

17:40  楽天テクノロジーアワード
         記念講演
           楽天株式会社 代表取締役会長兼社長
                         三木谷 浩史

(B会場)
14:00  コミュニティセッション(PHP)
        - 出張PHP勉強会

15:50  コミュニティセッション(Ruby)
        - Rails勉強会@東京 第35回

(C会場)
14:15  コミュニティセッション(Linux)
        - カーネル読書会番外編
            ディストリビューション大集合

16:05  Next Movement in Communication

■お問い合わせ先
楽天株式会社  - Rakuten,Inc. -
テクノロジーカンファレンス2008事務局
E-mail:info-tc2008@mail.rakuten.co.jp

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カジュアルなコミュニケーション

昨日はTLF (The Linux Foundation)シンポジウムだったのだけど、仕事にはまっていて、キャンセルしてしまった(残念)。そしたら@itoh_bmarkからTwitterで体育館の裏までちょっと来いみたいな感じで呼びだされ、気がつくとTLFの懇親会会場にいた。セミナー本体にはいかないで、懇親会だけに居るというのも、どーよという感じがしなくもないが、重要な話は懇親会でされるという「宴会第二の法則」のとおり、その日も非常に示唆に富むお話が満載であった。

来年のLinux Kernel Summitをカーネル読書会がハイジャックするという件は、各所から非公式に打診されていて、がんばります。はい。

懇親会で、TLFのスポンサー企業の皆様とお話していて、よしおかさんたまにはブログ書いてくださいよとお願いされる。あれ、「はてな」の日記書いてますよ、と言うと、会社からは「はてな」ブロックされていて読めないので、面白い話は会社のブログで書いてほしいそうである。聞いてみると、はてなだけじゃなくて、mixi、ニコ動、YouTube、Twitter、Wassr、Skypeみんなだめ、全然だめだそうだ。あちゃ。そうですか。それは厳しい。

そー言えば今思いだしたのだけど、MID(Mobile Internet Device)のUI(User Interface)のデモをYouTubeにあげていて、それを見てくださいと、ある会社の人に言ったら、会社からは見れませんとか言われた件。たかが30秒くらいのデモを弊社ftpサイトにあげて、あーだこーだというのも大袈裟すぎてカジュアルなコミュニケーションできないよなあとその時に思った次第である。

Skypeで電話会議しましょう、なんてこともできないので、バカ高い電話会議システムを使わなくちゃいけなくて経費的にもいかがなものかと思ったこともある。

それはそうと、昨日は、会社でしこしことカーネルビルド(一応仕事もしています)なんかをしていたら、Twitterとかで呼びだされちゃうわけで、もはやメールですらない、カジュアルなコミュニケーションの輪という現実があって、会社ごとぶったぎられている大企業のコンプライアンスがちがちのインターネット環境からは想像もつかないものがあると思う。

北東アジアOSS推進フォーラムでid:koyhogeこと小山さんが声たからかに発表していた、日本各地で勃発しているカジュアルな勉強会ムーブメントにすっぽり大企業の従業員が抜けている驚愕すべき事実。もちろん大企業にも例外的にセンスのいい人はすくなからずいることはいるのであるが(例えば、わたしのこのブログを見ている人、あなただ)、そーゆー人は必ずしもマジョリティではない。

世界的な発明である「今夜飲み行けるよ!」ボタンとか、世界最先端のWebサービスの恩恵をまったく受けられないインターネットの孤島にいる人達。いらないおせっかいなんだけど、ちょっとヤバいなと思った次第である。

大企業の情報隔差というパラドクスは、ぜひNHKあたりに取材してほしいネタでもある。

http://hatena.ne.jp/
http://wassr.jp/
http://twitter.com/

日本は世界一コミュニティ活動が盛んな国?  http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20081107/318749/

ディストリビューション大集合のご案内

カーネル読書会の番外編として、フリーのディストリビューション開発者が大集合して、それぞれのディスリビューションの特徴、コミュニティ活動などを紹介していただくイベントを企画した。横の繋がり、情報共有をすることにより、ディトリビューション共通の悩みとか問題・課題とか活動について議論する。開発者が幸せになるための方法論とは。あるいはディストリビューション開発に参加する方法などについて語っていただく。

最近の空前の勉強会ブームにもかかわらづ、フリーのLinuxディストリビューションの開発の現場の顔が見えないような印象をわたしは持つのだが、今回、日本でフリーのディストリビューション開発にかかわっておられる方々をお呼びしてその現状を生々しく語っていただく。

参加予定プロジェクト(順不同、変更の可能性もある)

slax-ja, Momonga Project, Ubuntu Japanese Team, Gentoo Linux Users Group Japan, Project Vine, openSUSE, Debian JP Project, The CentOS Project,

司会進行、よしおかひろたか(カーネル読書会、ミラクル・リナックス株式会社)

このイベントは下記の楽天テクノロジーカンファレンスの一つのセッションとして開催される。従って参加希望者は楽天テクノロジーカンファレンスへ参加登録をしてください。

日時:11月29日、13時開始、
場所:品川シーサイド楽天タワー
料金:無料

またこの案内文は転送自由ですので、知り合い、友人、会社の同僚などに自由に転送、告知してください。

=====案内文はじめ========================================
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技術コミュニティ活動にご参加の皆様へ

オープンソースをはじめとする各種技術コミュニティでご活躍の皆様におきましては、インターネット上のサービスへの各種貢献に感謝申し上げます。

この度、弊社では技術コミュニティの皆様への感謝と今後の発展の一助とすべく、テクノロジーカンファレンスの開催を決定いたしました。

本イベントを技術コミュニティの皆様同士の交流と技術情報の交換・議論に役立てていただきたいと考えております。

つきましては、開催と参加登録の情報をご案内申し上げます。

詳細については決まってない点が多くございますが、現在各方面のご協力を頂きつつ進めております。プログラムの詳細は参加登録いただいた方へ、11月21日(金)までにご案内さしあげる予定です。

現時点でお知らせできる内容が少なくて恐縮ですが、コミュニティの皆様の参加を歓迎したく、まずは皆様のご予定に加えていただきたく、ご連絡させていただきます。

                    楽天テクノロジーカンファレンス運営事務局
                      森正弥(楽天技術研究所)
                      橘俊男(開発部  アーキテクトグループ)

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<<ご案内>>

●イベント名
  『楽天テクノロジーカンファレンス2008』 

●開催日時
    2008年11月29日(土)
    12時:受付開始、13時:開演、18時30分:懇親会開始

●参加登録方法

  以下のURLよりお申し込みください。
https://www.rakuten.co.jp/event/techconf/2008/eea0897aa071a84f082a2d428607701b.html
  (個人情報取り扱いポリシーについては、 http://privacy.rakuten.co.jp/ をご参照ください)

●内容(予定)

      ・基調講演(Ruby開発者  楽天技術研究所フェロー  まつもとゆきひろ)
      ・招待講演(RBC  会長  最首英裕 氏)
      ・楽天における技術活用紹介
         国際開発の取り組み
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●場所    楽天株式会社  『品川シーサイド楽天タワー※』4F

  ※『品川シーサイド楽天タワー』のご紹介
      【地図情報URL】
        http://www.rakuten.co.jp/info/map/shinagawa.html
      【住所】
        〒140-0002  東京都品川区東品川4丁目12番3号
        品川シーサイド楽天タワー
      【交通アクセス】
        ○りんかい線品川シーサイド駅(C出口)より徒歩1分
          (品川シーサイド駅より連結)
        ○京急青物横丁駅より徒歩7分

皆様のご登録をお待ちいたしております。

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  楽天株式会社  - Rakuten,Inc. -
  テクノロジーカンファレンス2008事務局
  E-mail:info-tc2008@mail.rakuten.co.jp
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=====案内文おわり========================================

第92回カーネル読書会のお知らせ

毎度おなじみ流浪の番組、カーネル読書会のご案内です。今回は2008年度日本OSS貢献者賞を受賞された、okuji(奥地秀則)さんにわたしたちが日々利用しているブートローダ(grub)について語っていただきます。楽しみ楽しみ。

第92回カーネル読書会のおしらせ
日時:11月10日、18時半開場、19時ころ開始
会場:ミラクル・リナックス、セミナールーム

お題:ブートローダとOSの親密な関係
発表者:okujiさん (GNU Project)
内容:GRUBとLinuxを題材に、ブートローダがOSを起動するために果たす役割、OSがブートローダを設定するために必要なメカニズムの両方向から、ブートローダとOSの関係に迫ります。さらに、最近のGRUBの話題をちょっぴり紹介します。

18:30頃、開場、LT(Lightning Talks)
19:00頃、お題開始
20:00頃、懇親会開始

場所はいつもの、ミラクル・リナックス社セミナー会場地図
http://www.miraclelinux.com/corp/about/maps_google.html

開場した後は、だらだらと自己紹介やら小ネタやらをやりますので、時間の許す限り早めに来た方が面白いお話をきけるかもしれません。

会場で、ピザとビールの懇親会つき。(予定価格1000円)
懇親会参加希望の方は、懇親会参加と明記してください。

会場の都合で40名で締切ます。

なおセミナー内容につきましては、にこにこ動画などで配信予定です。

登録はいつもの宴会君
http://utage.org/enkai/
宴会コード kernel081110

YLUG年表
http://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/index.php?history

YLUG会合、読書会資料
http://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/index.php?reading

第91回カーネル読書会のおしらせ

日時:10月24日、18時半開場、19時ころ開始
会場:日本SGIホール(恵比寿)

お題:openSUSE 事始め  〜 カメレオンは日本で何色に染まっていくのか…? 〜
発表者:松本さん
内容:openSUSE って何? それって美味しいの?
   そんなお話を皮切りに、プロジェクトやコミュニティの現状
   こぼれ話やちょっと得する情報などをご紹介

18:30頃、開場
19:00頃、各自自己紹介、LT
19:30頃、お題開始
20:30頃、懇親会開始

場所は日本SGIホール(恵比寿)ですのでお間違いないように
http://www.sgi.co.jp/company_info/map1.html SGI Hall (B1F)

開場した後は、だらだらと自己紹介やら小ネタやらをやりますので、時間の許
す限り早めに来た方が面白いお話をきけるかもしれません。

懇親会はやっぱ、いつもの銀座ライオン。http://r.gnavi.co.jp/g112600/
5000円程度(学割1000円ポッキリ)
懇親会参加希望の方は懇親会と記してください。また学生さんは、
学割希望と明記してください。

会場の都合で80名で締切ます。

なおセミナー内容につきましては、にこにこ動画などで配信予定です。

登録はいつもの宴会君
http://utage.org/enkai/
宴会コード kernel081024

YLUG年表
http://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/index.php?history

YLUG会合、読書会資料
http://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/index.php?reading

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