職人気質
わたしのブログの読者は、老若男女、伝統的な大手企業からWeb 2.0(ってなんだ)のベンチャーにお勤めの方までいろいろいらっしゃるかと思う。企業文化も違えば一人一人の価値観も随分違う。
ある大手通信機ベンダーの副本部長の方と会食の席で、いろいろなプロジェクトのお話を伺う機会があった。それこそ、徹夜徹夜の難航プロジェクトや幾つもの修羅場をくぐってきた企業戦士だったりする。
そこまでする使命感はどこから来るのですか?とわたしは聞いた。彼は静かに答える。「新人のころ、先輩技術者に、『お前の作っているこの電話線。子供が病気になっているときダウンしたら、その子は死んでしまうのだぞ。その生命線を担っていると思え』と言われました。そういうものを作っているという事だと思います」
電話網というライフライン。職人が責任感と使命感でささえている。
オープンソースがそのインフラをささえるとしたら、その使命感をわれわれはどう共有するのか。
そのような職人気質をわれわれのエンジニアに伝えるにはどうしたらいいのだろう。技術の継承というのは重要だ。技術を支えるその哲学こそ時代を越えて継承しなければいけない普遍的な価値なのかもしれない。
ハゲタカの鷲津が言った
「たしかに、世の中の99.9%はカネで決まる、カネでほとんどのことが解決する。
だけど、残りの0.1%、こればっかりはそうもいかない。
私はこの仕事を通じてそのことを学びました。
部品一個です、大きな機械の中の、たった一個の部品、
だけど、そこに、大木昇三郎が宿っているように、
部品一個で、一生忘れることが出来ない思い出ができることのように」
技術を支える哲学の伝承。魂の伝承。その橋渡しの場を作るのがわたしのミッションなのかもしれない。そう思った。




子供が死んだらそれは運命。
技術者ごときが人の生死を支えようなどとおこがましいとは思わんかね?
投稿: 本間 | 2007年4月21日 (土) 21:17
本間さん、コメントありがとうございます。
仰るとおりかもしれませんね。
でも、電話の向こうには電話を受けてくれる人がいて、救急車を手配して、救急車を運転する人がいて、病院まで運んでくれて、看護婦さんやお医者さんがいて、そういうインフラの一つ一つの役割役割がちゃんと機能していなかったら助かるものも助からないと思うのですよ。
部品一個ですよ。部品一個にそれを作った人の責任感使命感があるかないか。プロフェッショナルの仕事というのは、その一個に魂を込めるんじゃないでしょうか。
そんなことを思いました。
投稿: hyoshiok | 2007年4月22日 (日) 09:39
自分の大事な人が電話がつながらないせいで死んで「運命だから…」なんて思えるの?… なんて考えていたら思い出しました。それ、漫画「ブラック・ジャック」に出てくる本間という名前の医者の台詞です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E9%96%93%E4%B8%88%E5%A4%AA%E9%83%8E
ということで、半分ひやかしかと。:-p
投稿: fumiyas | 2007年4月23日 (月) 09:41
fumiyasさん、情報ありがとうございます。
おお、ブラックジャックですか。なるほど、機会をみつけて一気読みとかしたいですね。
まんが喫茶にでも行くかな(笑
投稿: hyoshiok | 2007年4月23日 (月) 21:00