自分が何をできるか
対案のない批判は単なる床屋談義であり、新橋の飲み屋でやってくれという空気を感じたので、自分のできる事を考えた。
実のところ、新橋の飲み屋で楽しく飲むのは大好きである。飲めば飲むほど饒舌になる。単なるヨッパライのおやじである。ブログなんていうのは所詮世界規模のヨタ話である。閑話休題
まあ、偉い人を批判するのは簡単である。大企業を批判するのも簡単である。あー、すっきりした、という感じである。じゃあ、おまえは、どれだけエライのか。そーゆー感じである。ご説ごもっとも、おっしゃるとおりである。
わたしはコンピュータが好きだ。プログラムを読んだり作ったりすることが好きだ。こーゆー事を書くと、おめー頭おかしいんじゃないか、と思われたりするのだが、昔はそれを口外するのがはばかられた雰囲気があったのかもしれないが、この年になると憶面もなく、そーゆー事を声を大にして言う。別にそーゆーことを声を大にして言っても、誰の迷惑になるわけでもないので、言ってもいいのである。人と違ってもいいのである。
ソースコードを読むのが趣味ですなんていう奴は世界広しと言えど、そうはいないと思っていたら、意外と同好の士は少なくなくて、インターネットのおかげで簡単に、そーゆー人と出逢う事ができてカーネル読書会などという変な会合も80回を数えることができている。
別に産業構造として日本のIT産業に国際競争力がなくてもいいという立場の人もいなくはないが、もちろんわたしはそのような立場をとらない。
なぜか。
日本から、そーゆー産業がなくなってしまうと、わたしの好きなプログラムをする人達がいなくなっちゃって(ここは極論だよ)、カーネル読書会みたいな変な会合が益々ニッチになってしまって、つまらないからだ。
もっと言えば、わたしはカーネル読書会で、OSの話だけではなくて、CPUプロセッサの話とか、キャッシュの話とか、IOバンド幅がどうだとか、RDBMSの上半分と下半分の実装がどうだとか、様々なある意味多くの人にとってどうでもいい、だけどそれを実装している人にとっては非常に重要な文字どおり命を削ってでも一生懸命作るなにものか、そしてそれを作ったその人達と語りあいたい。喜気として技術を技術として語りあいたい。
そのような場を日本という地域で持てれば幸せだと思っている。東京はおかげさまで人口密度も高いので、そーゆー変な人達がいっぱいいて、夜な夜ないろいろな勉強会だかヨタ話だかわからない会合が開催されている。楽しいではないか。
技術を大事にする会社もあれば大事にしない会社もある。それはそれ、これはこれ。
人は食うために仕事をする。これも事実である。
自分がやりたい仕事例えば開発の仕事が、その会社でなければ、どうするか。選択肢は二つ。会社に残って別の仕事をする。もう一つは、その仕事がある会社を探して転職する。
大きな会社ほど、社内にいろいろな機会がある。これも事実である。
小さな会社は、あれもこれもできないから、あれ専門か、これ専門かである。
わたしは、大学を卒業して、米国のハードウェアベンダーの日本法人の研究開発部門に就職した。80年代の前半である。IBMに次ぐ世界第二位の規模の会社であったが今はその会社はない。(20代のころ)
ソフトウェア製品を作るのは大変の事はもちろんいっぱいあるけど、それ以上に製品を作るという喜びがあった。ソフトウェアエンジニアリングのイロハを教えてもらった。
その後、いろいろあって日本オラクルに転職し、縁あって米国Oracleへの出向し気がついたら30代後半はせっせとコードを書いていた。
シリコンバレーのソフトウェア企業は間違いなく技術者を大切にする。そのような会社が競争力がある。もちろん、技術にあかるくない、とんがった頭のマネージャもいなくはないが、おたくはおたくとして心地良く生きられる空気がある。
ソフトウェアによって世界を変えてやろうという夢を持ったハッカーがいる。それで一山あててやろうという山師もいる。
で、自分にできることといえば、ソフトウェアの開発が面白い、楽しい、一生の仕事にたる価値のあることだと言うことを地道に伝える努力をすることだと思う。
エライ人に会う機会があったら直接言ってみる。若い人にあったら直接言ってみる。リアルでの機会を見つけて言ってみる。それを愚直に続けることぐらいしかわたしにはできないだろうけど、それをやる。
IPAのエライ人やNTTデータのエライ人に直接会う機会がある僥倖を利用して直接言ってみたいと思う。
IPAフォーラムって実はそーゆー機会を提供してくれたんだよね。実は午後からのセッションに参加して、午前中にそんなセッションがあったということを露知らず、エライ人に、コミュニティーがどうだとか個人を主体とした開発がどうだなんてなんて、ヨタ話を懇親会の場でかましていたのだ。そして、若い人に、あなた達の話をエライ人たちがメモを取りながら聞いていたよ、世の中変わるよ、君たちのコードでという話をしたいたりしたのだ。
業界の重鎮に対して、我々エンジニアは、敬意を示すべきなんじゃないか。
もちろん、おっしゃるとおりだと思う。そして、あなたの言うとおり、機会をみつけてお話をする努力もしている。
イメージを形にできない人は減衰する - 404 Blog Not Found
ビジョンを語るのは文鎮の仕事じゃない。あなたの仕事である。
ありがとう。精進したいと思う。
若い人に人気のない産業は衰退する http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/11/post_1ab2.html
20代のころ -未来のいつか/hyoshiokの日記
http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20040909




幼稚な雑言を取り上げていただいて恐縮です。また、申し訳ございませんでした。
タッグを組むべき人たちが睨み合ってしまうのは、いったいなんでなんだろうと、思ってしまいます。私ももっと考えます。ありがとうございました。
投稿: takeda | 2007年11月 7日 (水) 18:52
だれも、偉い人のことはけなしているつもりはさらさらないと思います。
ただし、その会社の価値観に一番合う人が、えらい人になったはずです。その意味で、偉い人の価値観は、その会社の価値観に近いと思います。そして、批判しているのは、その価値観です。
それは良いとして、IPAのパネルでも、日本の企業だけでなく、外国の企業の人からも人材育成の意見を聞いてほしいですね。
そのことにより、偉い人も、世界的な視野が広くなることを期待します。
世界のどこの社長さんでも、必要な力はコミュニケーション力というなら、それがグローバルな問題認識なのでしょう。
投稿: sakaia | 2007年11月 8日 (木) 02:27
>自分がやりたい仕事例えば開発の仕事が、その会社でなければ、どうするか。選択肢は二つ。会社に残って別の仕事をする。もう一つは、その仕事がある会社を探して転職する。
御社から他社へ退職していく方は多いと聞いています。また御社は新卒採用ではなく、中途採用が中心と伺っていますが、それで退職者が多いってことは。。。入社された皆さんは仕事にがっかりして仕方なく、あなたが言っている「その仕事がある会社を探して転職する」を選択されているってことでしょうか。(興味のある会社でしたので。。。)
投稿: K | 2007年11月18日 (日) 18:55
Kさん、ご質問ありがとうございます。
退職する人間が多いとのご指摘ですが、この一年での退職者は数%です。これは同業他社から見ても必ずしも多いとは考えていません。
むしろ、定着率は高いぐらいに考えています。
なぜ、退職者が多いとお考えになったのか、お知らせいただけると幸いです。
投稿: hyoshiok | 2007年11月18日 (日) 23:33