技術は会社のものではない。みんなのものだ。社内セミナーをニコニコ動画(RC2)で公開するまで。
先日、野村総合研究所向けに「技術は会社のものではない。みんなのものだ」というタイトルで社内セミナーをした。
オープンソースにまつわるソフトウェア開発方法論みたいな話である。まあ、中身は日頃わたしのブログをご覧の皆様にはおなじみなお話である。
野村総合研究所(NRI)の社員30人程度の皆様への社内セミナー(注)である。今回一つお願いをした。「講演を後に公開していただく事を前提にお請けします」。
セミナーを職業にしている講師にとってはありえない条件である。しかし、わたしは講演を公開することの経済的な損失というのはないし、むしろ自分の日頃の主張と行動に一貫性を持たせるという意味あいの方が強い。
講演内容を公開しろなどという講師は前代未聞である。大きな企業になればなるほど社内調整というやっかいなものが待っている。一度誰かが先例をつければ次の人はその道をフォローできるが、最初の一歩が困難にみえる。越えられない壁のように見えなくもない。
しかし、誰かが最初の一歩を踏み出して、何か新しいことをはじめたからこそ今の姿があるはづである。見えない壁を乗り越えるにはちょっとした勇気と行動力が必要である。社内力学の中で上手にたちまわる社内調整力、したたかなソーシャルハックが必要である。
エンジニアはどうもそのようなハックが苦手というか無頓着な人が多い気がするが、しなやかにそしてしたたか行動していきたい。
今回、公開をお願いしたとき、担当の野上さんは「よしおかさんからは何となくお願いされるような予感がしていましたよ」と後に語ってくれたが、何事もダメモトでお願いしてみるものである。わたしがお願いしなければ、公開はされなかったわけだが、野村総合研究所の多くの方の努力の結果、社内セミナーの公開を達成されたことは素晴しい事だと思う。
やればできるじゃん、などというと大変失礼にあたるが、何事もとりあえづやってみて、上手くいかなかったら上手くいくような工夫をする。そーゆースタイルでソーシャルハックを続けていく。
公開しないより公開した方がトクな状況を模索する。あるいは公開してもソンでない状況を発見する。企業の利益にそうような提案をする。
担当の野上さんには社内調整などご苦労をおかけした。感謝したい。ありがとうございました。
注:社内セミナー:NRIグループ内の社内ベンチャー制度の一つとして、ほぼ月1回、起業家などを呼んで講演会および交流会を実施している。啓発活動とケーススタディの場として提供。
講演会資料nri080122.pdfをダウンロード




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