プログラマ35歳定年(停年)説
わたしに不用意にふってはいけないネタとして、プログラマ35歳定年(停年)説というのがある。飲み会かなにかの席でなにげなく、そのような話題を出し、延々聞きたくもない話を聞かされた被害者の方も少なくない。
血圧があがるネタである。
誰がいつごろからそんな事を言ったのだろう。
まあ、それはともかく、プログラマといってもいろいろあるわけで情報技術(IT)という分野も話している人によって全然違う話しをしているのに、双方とも気がついていなくて延々すれ違いの議論をするということも多い。
例えば、ITについても、(1)OSとかコンパイラとかRDBMSとかいわゆる基盤系技術、(2)エンタープライズ系(企業の情報システムとか)、(3)ミッションクリティカル系(勘定系、社会基盤系(電力送電網)とか)、(4)Webサービス系(Web2.0?)、(5)組込系(いろいろ)、などなど種々雑多ある。
またビジネス形態としても、(a)ソフトウェア製品開発、販売、(b)SI(受託開発)、(c)コンサルティング、(d)運用サービス、サポート、(e)Webサービス(Web2.0?)等々これまたいろいろある。
日本にはマイクロソフトとかOracleみたいな基盤系のソフトウェア製品開発販売の専業ベンダーというのはほとんどなくて、大手ハードウェアメーカがハードウェア販売のおまけ(?)みたいな感じで細々と商売をしていたりする。
そーするとだ、RDBMSを作りたいとかOSを作りたいと思った若者は、当該製品を作っている主に外資系に就職するくらいしか選択肢がなかったわけだ。大手ハードウェアメーカに就職しても商品としてのOSとかRDBMSの開発はほとんどやっていないので自分のやりたいことはできない。
昨今だとLinuxやMySQL/PostgreSQLなどオープンソースソフトウェアのおかげで別に大手ベンダーなり外資系ベンダーなりに就職しなくても、意欲さえあれば自分でがんがんコードを書くことは可能になった。
わたしのキャリアは1-aのパターンで、それ以外のところには正直土地勘がない。デスマーチの大規模エンタープライズ案件の修羅場とかはくぐったことがないので実状はどうなのかよくわからない。
最近はmixi、モバゲー、ニコ動などWebサービス系の開発現場のお話を聞く機会が多いのだが、その開発スタイルというのはウォーターフォールモデルとは全くことなる原理原則で開発されていて、それはそれで大変興味深い。
SIなんかは多重下請け構造みたいなのに組みこまれてしまうと単価勝負の世界になって人月いくらという話になるというのは理屈ではわかる。でもそれって経営者が、そーゆー判断したんじゃね?経営の問題じゃね?とか思う。
そーするとやはり案件ごとの受託開発よりも自社開発のソフトウェア製品開発とかWebサービス、あるいは運営サービス、サポートなんかの方が自社の強み特長をいかせておもしろいような気がする。
技術についても基盤系であればかなり蓄積が効くし、経験のつみかさねが強みになる。
そんでもって35歳停年説にもどるのだが、わたしがシリコンバレーに行ったのは36歳で、コードを書きまくったのが30代後半だった。未踏ソフトウェアは44歳、Cache Pollution Aware Patchは46歳、取締役退任。生涯一プログラマ宣言は49歳。そしてこの9月4日で50歳だ。
年齢は関係ない。限界を決めるのは自分だ。
Do not limit your self.
注記:定年の表記に関しては当初は停年と記していましたが、定年の方が一般的なようなので、そのようにしました。
未踏ソフトウェア奮闘記
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NSW/ITARTICLE/20030619/1/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NSW/ITARTICLE/20030619/2/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NSW/ITARTICLE/20030709/1/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NSW/ITARTICLE/20030709/2/
Linux Kernel 2.6.18とCache Pollution Aware Patch/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2006/09/linux_kernel_26_2c2c.html
エンジニアの未来サミット
http://gihyo.jp/news/report/01/engineer
http://gihyo.jp/event/2008/engineer
パネリストとして参加します。
創刊号巻頭座談会「エンジニアのマインドとは」~ボーナストラック
#3 座談会「エンジニアのマインドとは」
http://gihyo.jp/dev/serial/01/talks-bt/0003?page=2




> 年齢は関係ない。限界を決めるのは自分だ。
全くその通りだと私も思います。
投稿: discus | 2008年9月12日 (金) 17:53