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プロフィール

吉岡 弘隆 - よしおか ひろたか

日本OSS推進フォーラム ステアリングコミッティ委員
OSDL Board of Directorsを歴任
カーネル読書会主宰

2000年6月、ミラクル・リナックスの創業に参加。
95年~98年、米国OracleにてOracle RDBMSの開発をおこなっていた。
98年にNetscapeのソースコード公開(Mozilla)に衝撃をうけ、オープンソースの世界に飛びこみ、ついには会社も立ち上げてしまう。
2008年6月取締役CTOを退任し一プログラマとなった。

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Emacs勉強会 - tokyo-emacs

Emacs勉強会に参加した。なんやかんやで30人を越える参加登録である。

自分は随分昔からEmacsを利用しているのだが、全然使いこなしている感じがしない。最近、Emacsを勉強しなおそうと思っていたので、早速参加することにした。

http://wiki.livedoor.jp/harg/d/FrontPage

Emacsの基本を勉強しなおそう市民連合(笑)の代表として一言挨拶をした。今回は同市民連合の決起集会(嘘)なので、大いにアジったのであるが、みんなでEmacsの基本を勉強しなおしたいと思った。

早水さんのEmacs Lisp講座は初心者に向けての優しい講座であった。

メモをはりつけておくが、これだけじゃあ、何が何だかわからないなあ。

Emacs Lispは怖くない
括弧は空気
EmacsのことはEmacsに聞け
  ヘルプの使い方
Lispは単純
リストが全て
  ドット対
関数名と変数名の名前空間は別

実践編
.emacsを眺める
  (server-start)
  ansi-term
入門書
  もうひとつのScheme入門
  独習Scheme三週間
  プログラミングGauche
---------------------

files.el

K1LoW
  moz.el
  pabbrev.el
  dabbrev.el

  drill-instructor.el

yuki_neko_nyan
  yasnippet

jj1bdx
  face
  color-theme

IMAKADO
  anything
  補完が凄い

Misho
  Emacs for Latex

naoya_t

.emacs
  IMAKADO

Emacsについて語り合う人が自分のまわりにいない人達にとってtokyo-emacsはとてもいいところだ。大変勉強になった。懇親会で、メモ用紙にマクロの解説をしている早水さんや、それを囲んでわいわいがやがや議論している。楽しかった。またやりたいと思った。

早水さん、参加の皆さんお疲れさまでした。ありがとうございました。

追記:資料を公開した。tokyo-emacs-080628.pdfをダウンロード

セキュリティ&プログラミングキャンプ2008

ソフトウェアは人が作る。人がすべてだ。

若い人が魅力を感じなければその産業は衰退する。若い人にとってソフトウェア産業が魅力的なものだということを我々はもっと伝えないといけない。ビジョンを示し、その魅力を伝える努力をしないといけない。

一方で少しでも興味を持ってくれた人にソフトウェアを作ることの楽しさおもしろさ難しさを伝えることも必要だ。

人材育成だなんだと大げさにとらえるのではなく一緒にプログラミングの楽しさを経験したい。初心に戻ってプログラムを初めて作ったころの感動を体験したい。

22歳以下の皆さん。

あなたたちのために、そのような合宿を企画した。

セキュリティ&プログラミングキャンプ2008 http://www.jipdec.jp/camp/

『若年層のセキュリティ意識の向上と優秀なセキュリティ人材の早期発掘・育成』という目的で2004年からやっているセキュリティキャンプがきっかけだ。合宿形式で行うセキュリティ人材育成のイベントのプログラミング版だ。

U-20プログラミングコンテストで若い人たち(中学、高校生)のプログラムを読む機会があるが、やはり回りに相談する人がいないのか、プログラムの基礎的なことなどの理解が足りていない。例えばif文を延々と重ねて処理をするとか、いたるところに数字(定数)が書かれていたりとか、そーゆー力ずくのコードを目の当たりにみて、コードを書くにしても基礎的なイロハの伝授が必要であるということを痛感していた。

コードの書き方だけではなく、デバッグの仕方とか、gitをはじめとする分散バージョン管理システムあるいはOSSを前提としたコラボレーションのちょっとしたコツとか、必ずしも明文化されていないがとっても重要なことについて学ぶきっかけを作りたかった。

もちろん、その先にあるプログラムを作ることの楽しさ、達成感、充実感なども共有したい。

わたしのミッションステートメントをここに記す。プログラミングキャンプ宣言だ。

    *  オープンソースソフトウェアを開発する元気のいい若手プログラマを輩出したい。
    * 単にプログラミングテクニックが凄いというだけではなく、コミュニティのリーダとして、人々の話をよく聞き(コミュニケーション能力)、信頼されるようなプログラマを輩出したい。
    * 彼等が今後の核になってさらに新しい人材を発見発掘するというエコシステムを作りたい。
    * 彼等が新しい価値を創造し、世界から尊敬されるような人々になって、日本という地域が、そのような人々が集まるような場所にしたい。

10年で200人。

これが、わたしのユメだ。

そのような若者を雇用するビジネスを作るのが大人の役目である。

多くの若者の応募を待つ。

勉強会のこと

ここのブログの読者の皆様にはご存知のこととは思うが、ほそぼそとカーネル読書会という名の宴会、もとい、勉強会みたいなものをやっている。

最近特に思うのだが、東京界隈ではそれこそ毎日のようにあちらこちらで勉強会など開催されている。定期的な開催もあれば不定期な開催もある。カーネル読書会のようなゆるゆるな運営もあれば、きちんとした運営のもと何百人もあつめるカンファレンス形式のものもある。

まあ、感覚的には結構頻繁にいろいろやっているよねと思っていたのだが、下記のIT勉強会カレンダーを見てほしい。

https://www.google.com/calendar/embed?src=fvijvohm91uifvd9hratehf65k%40group.calendar.google.com

本当に毎日毎日いろいろな勉強会をやっている。このカレンダーは、はなずきんさん(http://d.hatena.ne.jp/hanazukin/)が個人で編集されているものなので、おそらくもれや抜けはすくなからずあるだろう。例えば、仲間うちでやっている読書会とか、広く募集していない勉強会などは当然載っていない。

これらの勉強会の特徴を一つだけあげるとしたら有志がボランティアでやっているものだ。商用のセミナーではない。IT系のカレンダーなので、業界の人達が集まるLinux World Expoとかの日程などももちろん掲載されているが、圧倒的多数はボランティアが自主的に開催している勉強会である。

個人が主催しているので、会費も無償か、あってもかかった経費を割り勘というのが多い。

内容も千差万別だが、それにしてもこれだけのコンテンツをほぼ無償でよりどりみどり勉強できる環境がこの地にはある。

勉強会によっては、勉強会のあと懇親会(宴会だよ宴会)がついてくる。これがまた楽しい。カーネル読書会は宴会があってのカーネル読書会のようなものである。

発表者に直に質問する絶好のチャンスである。宴会で隣に座った人が実は業界で知らぬ人はいない神様みたいな人だったりすることもある。あるいは一度も会ったことはなかったけど日記は良く読んでいたという、ああ、あの人かという人だったりすることもある。

確かに初めて勉強会に行くのはちょっとした勇気が必要だ。周りの人は皆初対面だったりするのはなかなか踏ん切りがつかない。行っても打ち解けないかもしれない。常連の人達は楽しそうにやっているかもしれないが部外者が行っても場違いではないか。などなど行かない理屈はいくらでもつけられる。

しかし、別にそんなに大袈裟に考えることはないと思う。ためしに行ってみて、だめだったら、自分にあわなかったら、別の勉強会に行けばいいだけの話だ。経済的なダメージがあるわけではないし、何がしかの知識が得られ、ひょっとしたらもっとすごい何かを得られるかもしれないチャンスなのである。

だめもとである。

いろいろな勉強会に参加してみて本当に思うのだが、このゆるい参加者の繋がりはとてつもない可能性を持っている。

カーネルの技術者もいれば、Web 2.0の開発者もいる。Perlのエラい人もいれば、Rubyの開発者もいる。ユーザーもいればばりばりのハッカーもいる。皆楽しそうにくっちゃべっている。わたしみたいにビールでヘロヘロになりながらキャッシュミスがどーだこーだなどと延々ヨタ話をかましている奴もいれば、大所高所から日本のIT産業の未来について、おまえはこの国の首相かみたいなツッコミを入れたくなるような論調でべきろんをぶっているやつもいる。

若い人もいれば年寄もいる。

オープンソースの技術論についてはとどまる事をしらない。MySQLやPostgreSQLのスケーラビリティについて、それこそ重箱の隅をつつきながら議論している。LAMPなどの定番のオープンソースについては共通の基盤として語彙がそろっている感じである。

そして単なる参加者だけではなくより積極的に発表者になろうというのが、1000人スピーカプロジェクトである。

http://ja.doukaku.org/wiki/index.php/1000speakers

自分を晒そう
恥ずかしがるための プライドなんて捨てちまえ!
それが自分のためにも 人のためにもなる

1000人スピーカ プロジェクトは、発表経験の少ない人に「自分の技術をさらけだす場」を提供することを目的としたプロジェクトです。

カンファレンスで自分のやったことについて発表することはとても重要です。しかし、参加者が100人を超えるようなカンファレンスで発表するのは敷居が高いです。また、そういうカンファレンスではどうしても参加者同士のつながりが薄くなりがちです。そこで、30人程度の規模のカンファレンスを繰り返し行うことで、敷居を低く、間口を広く、密度を濃くしていこうと考えています。

これだよこれ。こーゆープロジェクトがどんどん増えていって、勉強会の幹事もどんどん増えていって、参加者も発表者もどんどん増えていって、知が流通している。そんな実感がある。

日本にはGoogleはない。

だけど嘆くことはない。

われわれは勉強会、読書会という知のネットワークをここに持っている。

そしてプラットフォームとしてのインターネットを使いこなしている人々がいる。

巨大なバーチャルな学びの場をわれわれは持った。梅田望夫が「私塾のすすめ」で語っているような「私塾」があるような気がする。

参考:

カーネル読書会に必要なことは宴会で学んだ/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/08/post_5135.html
勉強会の幹事に向けて書いた。勉強会の運営のイロハである。

ちょっとした勇気と行動力(オフ会編)/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/12/post_fbd6.html
こちらは参加者へのメッセージだ。最低限、初対面の人と知り合いになろう。名刺交換をしようという、ちょっとしたコツを伝授(大袈裟だな)している。

勉強会でのエピソードなども早速ブログのネタにしちゃったりする。

Web2.0時代のソフトウェア開発のスピード/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/04/web20_5b1a.html
勉強会の後の懇親会で教えてもらったエピソードをネタにしちゃっている。金曜日の飲み会で企画会議をするという。

そしてこのエピソードはいろいろなところで使い回しをさせてもらった。
NDD (Nomikai Driven Development)/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/06/ndd_nomikai_dri.html

カーネル読書会のめざすもの/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/06/post_d222.html
なぜ、わたしはカーネル読書会なるものを始めたのかについて記した。

カーネル読書会とよしおかの野望/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2006/07/post_69b1.html
ゆるい感じのカーネル読書会の実態を記している。

OSSの技術カンファレンス、縦串横串/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2006/07/oss_f5f1.html

日本にはGoogleはないけど、OSの専門家やRDBMSの専門家やWebアプリケーションの専門家がバーチャルにコラボレートして世界にないものを創造していく、そーゆー緩い場ができると面白いなあなどど最近思っているのだ。それを東京と言う地域でやれないかなあと。

1000 Speakers Conference/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2008/02/1000-speakers-1.html
先に紹介した1000 Speakers Conferenceに参加した時のレポートだ。発表がニコニコ動画にアップされているのも嬉しい。インターネットのおかげで時間も空間も超越できるようになった。

Linux World Expoのパネルディスカッションに参加します

明日(5月29日)、Linux World Expoのパネルディスカッションに参加します。

http://www.idg.co.jp/expo/lw/lw2008/details/index.html#a27

日本SGIの高澤さんの司会で、キヤノン株式会社、志田惠昭さん、横河フィールドエンジニアリングサービス株式会社、丸茂晴晃さんらと人材育成をテーマに議論する予定です。

どんな話になるかは、その場のノリみたいな感じが強いのですが、お時間ありましたら、参加してください。

群衆の叡知(えいち)サミット2008 - (WOCS2008Spring)

群衆の叡知サミット2008に参加した。http://techstyle.jp/wocs/2008spring/

パネリストはわたしも含めて下記の方々。
# 伊藤久美氏(IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社)
# 伊藤直也氏(株式会社はてな)
# 伊藤佳美氏(日本ユニシス株式会社)
# 生越昌己氏(WASP株式会社)ブログ
# 楠正憲氏(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)
# 鈴木友峰氏(日立製作所)
# 田代秀一氏(独立行政法人情報処理推進機構)
# 谷川正剛氏(株式会社Prediction)
# 徳力基彦氏(アジャイルメディア・ネットワーク)
# 西田隆一氏(CNET Networks Japan)
# 福岡秀幸氏(日本電気株式会社)
# 山口浩氏(駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部)
# 吉岡弘隆(ミラクル・リナックス株式会社)
# チェア:岡田良太郎氏(株式会社テックスタイル)

ustream.tvでの中継(今回はじめての試み)、会場から携帯を利用した集計システムなどインタラクティブな仕掛、休憩時間にはアイスクリーム(美味)やドーナツの配布、ドリンクサービスなどいたれりつくせりのおもてなしでなかなか楽しいイベントであった。

http://www.ustream.tv/channel/wocs2008spring

セッションの内容についてはustream.tvで確認いただくとして、今回参加したなかでいろいろ感じたこと主張したことなどを雑駁ではあるが記してみたい。

オープンソースについて

群衆の叡知あるいは集合知の成功例としてオープンソースソフトウェアという認識のもといろいろ議論をさせていただいた。

オープンソースソフトウェア特にLinuxの成功については鈴木さんのプレゼンが上手にまとまっていると思った。のちに生越さん(おごちゃん)がオープンソースはお花畑かよ、というツッコミがあったが、それはそれとして、成功例の一つとしてLinuxがあることは間違いない。

群衆の叡知が成立する条件として、参加者の多様性、独立性、分散性、集約性などが担保されている必要がある。

Linuxの場合、gitという分散バージョン管理システムで、ソースコードを管理しているが、そのログによれば、2.6.12から最新版までに、約97000のパッチが約4000人の人達によって投稿されている。emailアドレスによる分析では250を越える所属(会社など)。

Top changeset contributors by employer        
(Unknown)        28613     (29.6%)
(None)            9034     (9.3%)
Red Hat           8029     (8.3%)
Novell            7518     (7.8%)
IBM               6683     (6.9%)
Intel             3201     (3.3%)
Linux Foundation  2800     (2.9%)
SGI               1824     (1.9%)
Oracle            1471     (1.5%)
SWsoft            1353     (1.4%)
Others           26300     (27.2%)
Processed 96826 csets from 4032 developers
257 employers found
A total of 14088649 lines added, 4699892 removed (delta 9388757)
as of 5/16/2008

この例からも分るとおりLinuxの開発は参加者の多様性、独立性、分散性、集約性などがある。

特筆すべきは、4割近い人々(所属がUnknownないしNone)が、業務としてパッチを投稿しているのではないという事である。昨今Linuxの開発は大企業によって推進されているという指摘もあるが、確かにその側面もあるにはあるが、Red Hat/Nobel/IBMという御三家それぞれ10%以下のシェアであり、今だに多くの貢献は、個人ないしは小企業に属する人々によってなされているという典型的なロングテールの開発であるという事である。

4000人の開発者はどのような思いで、そのパッチを作ったかは4000通りの回答があると思う。仕事であったり純粋に楽しみであったり人それぞれである。それを集約したのがLinux Kernelという事になるかと思う。

社内ブログと人材流動性

群衆の叡知が成立する条件として、参加者の多様性、独立性、分散性、集約性などが担保されている必要があると先にのべた。

企業内で、SNSや社内ブログで、叡知を結集するためには、上記の条件を意識してクリアしないといけない。そこが社内SNSなどの難しさの一旦である。またイノベーションが発生するためには、何らかの形でも新しい結合(出会い)が必要で、部門間を越えた結合を制度として設計し実装することが必要条件となる。NECの福岡さんの報告にあったようにNECの社内SNSはそれをファシリエータと呼ばれる人々によってドライブしているようである。

福岡さんは、社内SNSなどをEGM (Employee Generated Media)という概念で説明していた。さらに、会社の枠を飛び越えたEGMの可能性を指摘していたが、正直ビジネスの分野では非常に難しいと感じた。

そのような知恵は、会社に所属するのではなく個人個人に属するものだと思う。であるならば、その属人的な知恵は会社内あるいは会社間SNSで閉じ込めるのではなく広く公開したほうが社会にとっても有益である。しかし、暗黙知を形式知にするようなもので、それはそれで難しい。であるならば、人材流動性を前提として、その属人的な価値を、人材とともに流通するような仕組を考えた方が実現可能性が高い気がする。

日本の労働慣行は、長期間な雇用を前提としている。終身雇用と言わないが2年半で会社を変えるというスタイルではないので人とともに重要なノウハウが業界でゆるく共有されるということもない。

一方シリコンバレーのIT産業であれば、例えばRDBMSの実装について、人々の転職によって、業界全体で緩く共有されている。あるいは大規模トランザクション処理のTipsが緩く共有されている。さらに共有基盤としてOracleなどの商用ソフトだけではなくMySQLなどのOSSを利用した運用ノウハウがコミュニティの暗黙知として様々な形で流通している。

そして上記のような状況がシリコンバレーの地域的な競争力を高めているとするのなら、日本という地域でも意識して、人材を流動させることにより、その環境を作ることが可能なのではないか。

事実、大企業ではなくWeb2.0系の会社(はてな、mixi、ドワンゴ(ニコ動)、Gree、ライブドア、Yahoo等々)に所属する若手のエンジニア達は、いろいろな勉強会あるいは読書会などで、自分たちの問題を等身大で語り初めているではないか。隣に座ったPerlのエラい人達と対等に語りあっているではないか。ビジネスとしては競合する会社に勤めている人達が同じ場で自由に情報交換をしている。

そしてOSSの利用技術について暗黙知を形式知に転換したり、バッドノウハウとして情報交換している。

まさに、そこに集う人々は多様性、独立性、分散性、集約性などが担保されている状況が発生しつつある。

東京という地域では、結果として、そのような技術者のルツボがあり、新しい出会いがあり、イノベーションの萌芽が、見られる。

感想など

まだまだ語りたいことはてんこ盛りなのであるが、紙面がつきたので、このくらいにしておきたい。

最後になったが、素晴しい機会をあたえてくれた岡田さん、気持のいいおもてなしをしていただいたスタッフの皆さん、活発な議論をしていただいたパネリストの皆さん、ustream.tvでの参加者、そして会場に参加していただいた皆さん、大変ありがとうございました。皆さんのおかげで大変楽しい時間を過したと共に自分の考えをまとめるキッカケ、気付きのヒントを多数いただいた。お腹いっぱい、すっきりしました。

ありがとうございました(ぺこり)

付録:Linux Kernel Source Codeの分析について

下記にあるgitdmというpythonのスクリプトを利用した。pythonおよびpython-egenix-mxdatetimeなどのパッケージをインストールしておく必要がある。
http://www.kernel.org/pub/linux/kernel/people/gregkh/kernel_history/

Who wrote 2.6.20? 誰がlinux 2.6.20を書いたのか?/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/06/who_wrote_2620__4b18.html

カーネル読書会/ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/06/post_da8e.html
GregKHがLinux開発者のプロフィールの分析を発表した。後のOttawa Linux Symposiumでの論文のモトネタとなる。

Greg KHの論文
http://ols.108.redhat.com/2007/Reprints/kroah-hartman-Reprint.pdf

追記:WOCS2008springに言及のあるブログ、日記など。

歌舞伎町で遇ったギークなタクシー運転手の編み出した、群衆の英知を活かした馬券購入法/雑種路線でいこう
http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20080521/wocs

群衆の叡智サミット2008Spring行って来た/public static void main
http://d.hatena.ne.jp/Kishi/20080522/1211419795

第87回カーネル読書会のおしらせ

毎度おなじみ流浪の番組、カーネル読書会のご案内です。

今回は場所を日本SGIホールにしました。初めての方もそうでない方も奮ってご参加ください。

第87回カーネル読書会のおしらせ
日時:05月23日、18時半開場、19時ころ開始
会場:日本SGIホール、恵比寿ガーデンプレースタワーB1F
http://www.sgi.co.jp/company_info/map1.html
(場所は恵比寿ですのでお間違えのないよう)

お題:Linux Network Stack
 〜UDPメモリ管理の改善とNetwork Subsystemの現状と課題〜
発表者:大島 訓さん(日立製作所システム開発研究所Linux Technology Center)
概要: 
 2.6.25で採用された「UDPのメモリ使用量を計測し、上限を設定する機能」について、開発の動機、netdevでの議論の経過、実装、裏話についてご紹介します。また、Linuxのネットワーク
機能の現状を整理し、今後取り組むべき(と私達が考えている)課題をご紹介します。
 今回の内容は、3月にLinux Foundation Japan Symposiumで講演した内容がベースですが、YLUG向けに”濃い”話をします。

18:30頃、開場
19:00頃、お題開始
20:30頃、懇親会開始

場所は日本SGIホール、恵比寿ガーデンプレイスタワー B1F
http://www.sgi.co.jp/company_info/map1.html

開場した後は、だらだらと自己紹介やら小ネタやらをやりますので、時間の許す限り早めに来た方が面白いお話をきけるかもしれません。

懇親会はいつもの銀座ライオンが予約とれなかったので、旬鮮料理 JOE(じょう)其の壱。http://r.gnavi.co.jp/g169302/ 飲み放題コース(予定価格5000円) 、学生さんは1000円ポッキリ予定。(懇親会の会場が変更になっているので注意してください。)
懇親会参加希望の方は、懇親会参加(学割希望者はそれも)と明記してください。

会場の都合で90名で締切ます。

なおセミナー内容につきましては、にこにこ動画などで配信予定です。
ustream.tvでのインターネット中継も可能であれば実施します。
チャンネル名は未定

登録はいつもの宴会君
http://utage.org/enkai/
宴会コード kernel080523

YLUG年表
http://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/index.php?history

YLUG会合、読書会資料
http://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/index.php?reading

1000 Speakers Conference

11 1000 Speakers Conference参加した。ミラクル・リナックスで開催した。

わたしの資料もアップしました。ylug_1000speakers.pdfをダウンロード

溝口さん(ドワンゴ)がニコニコ動画にアップしてくれた。ありがとうございます。

わたしは2-13の「カーネル読書会の作り方」でお話をさせていただいた。オフ会的勉強会の実践的開催方法論(おおげさ)について発表したのでぜひ参考にしてほしい。

各、発表はそれぞれ個性豊かで大変面白いものばかりだった。ustream.tvでの中継と、チャットがライブ感をかもし出していた。160人程度インターネット経由で中継を見ていたようである。

その後、懇親会を同会場でピザとビールで行なった後、新橋の居酒屋で二次会をした。

 


1000人スピーカカンファレンスという素敵なカンファレンスを開催してくれた、西尾さん、天野さん(amachang)、動画中継の溝口さん、発表者の皆さん、参加者の皆さん、どうもありがとう。そして、ニコニコ動画、はてな、ustream.tvなどインターネット上のプラットフォームを作ってくれた皆さんにも深く感謝したい。そのようなものがなければ、今回のカンファレンスはできなかったと思う。

若い人たちの元気のいい姿をみるのは心地よい。

第二回1000人スピーカカンファレンス/西尾泰和のはてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/nishiohirokazu/20080223/1203780721

話したい人のためのカンファレンスを開催します。(追記あり)/IT戦記
http://d.hatena.ne.jp/amachang/20071211/1197350279

1000人スピーカーカンファレンス
http://ja.doukaku.org/wiki/index.php/1000speakers:2

1000 Speakers Conferenceに参加します。

1000人スピーカ プロジェクト
http://ja.doukaku.org/wiki/index.php/1000speakers

自分を晒そう
恥ずかしがるための プライドなんて捨てちまえ!
それが自分のためにも 人のためにもなる

素敵だ。ぜひ、参加したい。と思って第一回に申し込んだのだけど、既に定員オーバーで参加できず涙を飲んだ。そこで第二回には絶対参加してやると意気込んで、どうせならついでに発表側で参加しちゃる。会場もミラクル・リナックスを押さえた。

http://ja.doukaku.org/wiki/index.php/1000speakers:2

お題は「カーネル読書会の作り方」。回を重ねること次回で84回のカーネル読書会について、はじめたきっかけ、運営する上でのちょっとしたヒントなどをいつもどおりのユルイ感じでお話しようと思う。

会場:ミラクル・リナックス
日時:2月23日(土曜日)、12時半開場、13時開始。
インターネット中継:
http://ustream.tv/channel/1000speakers

会場までのニコニコ動画(RC)での案内。(ドワンゴの溝口さん謹製。ありがとうございました)

http://www.miraclelinux.com/corp/about/maps_google.html

カンファレンスの申し込みは終了しているが、ustream.tvでインターネット中継の予定なのでインターネット経由で参加してほしい。

http://ustream.tv/channel/1000speakers

技術セミナー「技術は会社のものではない。みんなのものだ」をYouTubeでも公開しました。

YouTubeでも公開しました。 実は先週中にアップされていたのですが、皆様への公開アナウンスが遅れてすいませんでした。

技術は会社のものではない。みんなのものだ。社内セミナーをニコニコ動画(RC2)で公開するまで。

先日、野村総合研究所向けに「技術は会社のものではない。みんなのものだ」というタイトルで社内セミナーをした。

オープンソースにまつわるソフトウェア開発方法論みたいな話である。まあ、中身は日頃わたしのブログをご覧の皆様にはおなじみなお話である。

野村総合研究所(NRI)の社員30人程度の皆様への社内セミナー(注)である。今回一つお願いをした。「講演を後に公開していただく事を前提にお請けします」。

セミナーを職業にしている講師にとってはありえない条件である。しかし、わたしは講演を公開することの経済的な損失というのはないし、むしろ自分の日頃の主張と行動に一貫性を持たせるという意味あいの方が強い。

講演内容を公開しろなどという講師は前代未聞である。大きな企業になればなるほど社内調整というやっかいなものが待っている。一度誰かが先例をつければ次の人はその道をフォローできるが、最初の一歩が困難にみえる。越えられない壁のように見えなくもない。

しかし、誰かが最初の一歩を踏み出して、何か新しいことをはじめたからこそ今の姿があるはづである。見えない壁を乗り越えるにはちょっとした勇気と行動力が必要である。社内力学の中で上手にたちまわる社内調整力、したたかなソーシャルハックが必要である。

エンジニアはどうもそのようなハックが苦手というか無頓着な人が多い気がするが、しなやかにそしてしたたか行動していきたい。

今回、公開をお願いしたとき、担当の野上さんは「よしおかさんからは何となくお願いされるような予感がしていましたよ」と後に語ってくれたが、何事もダメモトでお願いしてみるものである。わたしがお願いしなければ、公開はされなかったわけだが、野村総合研究所の多くの方の努力の結果、社内セミナーの公開を達成されたことは素晴しい事だと思う。

やればできるじゃん、などというと大変失礼にあたるが、何事もとりあえづやってみて、上手くいかなかったら上手くいくような工夫をする。そーゆースタイルでソーシャルハックを続けていく。

公開しないより公開した方がトクな状況を模索する。あるいは公開してもソンでない状況を発見する。企業の利益にそうような提案をする。

担当の野上さんには社内調整などご苦労をおかけした。感謝したい。ありがとうございました。

注:社内セミナー:NRIグループ内の社内ベンチャー制度の一つとして、ほぼ月1回、起業家などを呼んで講演会および交流会を実施している。啓発活動とケーススタディの場として提供。

講演会資料nri080122.pdfをダウンロード

さよならNetscape、こんにちはWeb 2.0

Netscapeのサポートがこの2月に終了するというニュースが昨年末に流れた。それを記念(?)して、「さよならNetscape」というイベントが先日開催された。

一時代を築いたブラウザが世を去るというのは感慨深い。

当日、所用があったので参加できないかと思ったが、帰宅途中渋谷で乗換だったので、ふと気が変って、そのままずんずんイベント会場へ行く自分がいた。

なぜ、そこに引き寄せられたのだろう。気がつくとイベント会場にいた。

会場にはお久しぶりの人達がいっぱいいて、神田さんが誰かが作ったブラウザの年表を見ながら90年代のインターネットの事を語っていた。

ビールを飲みながら皆さんのお話を聞く。NetscapeがAOLに買収されて10年後にサポートを終了する。まあ人はいろいろ失敗の理由を言うが、後づけの理屈のような気がする。

次のビールを飲んでいたらマイクがまわってきた。酔いも手伝って、「モジラの解剖」のお話をはじめる。スイッチが入った。一気にスイッチが入った。

モジラの解剖というのは、当時シリコンバレーにいたわたしが書いていた、モジラの解体新書とも言うべきWebのページで、どのようにビルドするかとか、どのようにハックするとかを載せていた。

10年前にNetscapeはそのソースコードを公開し、それをモジラと名付けた。98年1月23日にそのプレスは発表された。その衝撃。3月31日のソースコード公開までわくわくしながらそれを待ち、当日28Kbpsのモデムで2時間かけてピ〜ヒャラピ〜ヒャラさせながらダウンロードしたのである。それから数ヶ月、夜中に自宅でハックした作業について書いたのが、「モジラの解剖」だったのである。

昼間はOracle 8.1(後にOracle 8iと呼ばれる)のエンジンを開発しつつ夜中にモジラを解剖する。そのような体験をするのは生まれて初めてだ。なんだかとんでもない事が世の中でおこっている。そのワクワク感、ドキドキ感を綴った。思いのたけをふりしぼって書いた。

誰かに向って書いたわけではなく自分の正直な気持をストレートに書いていった。

それが「モジラの解剖」だ。

10年後、渋谷で「さよならNetscape」というイベントで、そんな事を、おじさんの昔話として語った。そうしたら会場にいた何人(!)もの人が、よしおかさんの「モジラの解剖」を読んでいましたよ、あのページを見たからモジラに興味を持ったんですよ。Software Design誌に載った、よしおかさんの記事を読みましたよ。あの記事を読んだんで、今ここにいるんですよ、と言われた。

10年前、誰のためでもなく自分のために書いたウェブのページ。シリコンバレーで書いたページを日本で読んでいた人に、10年後、渋谷で再開する奇跡。

涙が出た。嬉しかった。

ああ、Netscapeは自分の人生を変えちゃったんだなあ。

オープンソースというパラダイムは随分大きな転換だったんだなあと思った。

2000年4月に日本オラクルのセミナールームでMozilla.party.jpを開催した。当日集まった多くの人もわたしの「モジラの解剖」を読んでくれていた。そして、その時の嬉しさも楽しさもよみがえった。

インターネットにはネガティブな事もいっぱいあるが、誹謗や中傷や犯罪もあるけど、自分の書いた一遍のページがインターネットの誰かにつたわって、それが10年後、大きな利子をつけ自分にめぐってくる。

インターネットの奇跡。

そして、その次の日、その興奮さめやらぬテンションをたもったまま、ITPro EXPOでアプレッソの小野さんと対談した。

当初はモデレータの真島さんの質問に二人が答えるという静的な構成を考えていたのだが、小野さんの話を聞いているうちにスイッチがはいってしまって、どんどんどんどんWeb 2.0時代での自分語りの話になってしまった。

世界中で自分のページを読む人がたった3人しかいないとしても自分に正直に書く。たった3人だとしても、あなたのページを読む人は絶対いる。未来の自分がそれを再発見して、それに癒やされる。

そんな話をした。熱く語った。

会場にいた方が、対談後、それは「ナースログ」というんですよと教えてくれた。

会社帰り焼肉屋で旨い焼肉をつつきながら、ここ数日におこった奇跡について友人と語り、インターネットの可能性について、未来について夢をふくらませたのである。

ITPro EXPO 対談
1/31にITPro EXPOでミラクルリナックス吉岡さんと対談します。
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50201980.html

お知らせ。ITPro EXPOでアプレッソの小野さんと対談します。(ユメのチカラ)
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/12/itpro_expo_51ae.html

X-over Development Conference in ITpro EXPO
【吉岡弘隆 × 小野和俊】
Web 2.0時代のソフトウエア開発者の生き方 
http://itpro.nikkeibp.co.jp/expo/forum/view.html?c=X10

ITpro Expo2008に行ってきた その1 吉岡さん×小野さん (chiqashi.log)
http://d.hatena.ne.jp/chiqashi/20080131/1201769745

[カンファレンス]【ITpro EXPO 2008】Web 2.0時代のソフトウエア開発者の生き方 (朝は眠い日記)
http://d.hatena.ne.jp/lifeloveregret/20080131#1201777654

「自らネットで情報発信することですべてが変わる」,実力派開発者が語るこれからのソフトウエア開発者の生き方
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080131/292680/

『さよなら Netscape』に参加してきました。(ラボブログ)
http://blog.spicebox.jp/labs/2008/01/_netscape.html

FirefoxNITE 「第一回さようならNetscape」へ遊びに行ってきた。(tamcat(木管猫)の備忘録)
http://blog.so-net.ne.jp/tamcat/2008-01-31

Netscapeのシール (すめるまん Broken Diary)
http://d.hatena.ne.jp/smellman/20080128/1201540049

モジラの解剖(文字コードをshift JISにして見てください)
http://web.archive.org/web/19990202012229/www.best.com/~yoshioka/d/98/mozilla.html

モジラの解剖  ソフトウェアデザイン誌、98年8月号(文字コードをshift JISにして見てください)
http://web.archive.org/web/20000823214952/www.best.com/~yoshioka/d/98/sd199808.html

セキュリティ・キャンプ・キャラバンwithプログラミング沖縄

080126_13140001 若年層の情報セキュリティ意識の向上と優れたセキュリティ人材の発掘と育成を目的として、毎年開催しているセキュリティキャンプの成果とその蓄積されたノウハウを広く一般の方々にも公開すること、これからキャンプに参加していただきたい若い方々に正しい情報セキュリティの理解と意識の向上を図ってもらうこと、また、オープンソースソフトウェア(OSS)を中心としてプログラミングやアプリケーション開発について興味を持っていただくことを目的として、「セキュリティキャンプ・キャラバン with プログラミング -沖縄-」を開催します。
http://www.jipdec.or.jp/camp/caravan/caravan_okinawa.html


080126_13140002

ということで沖縄にきている。わたしは大阪、筑波、そして沖縄と三ヶ所キャラバンした。

来週は横浜で開催するので東京近郊の皆様はぜひ参加してほしい。
http://www.jipdec.or.jp/camp/caravan/caravan_yokohama.html

セキュリティキャンプ・キャラバンwith プログラミング 2007
集まれ“若い力”
http://www.jipdec.or.jp/camp/caravan/caravan.html

カーネル読書会、初めてのストリーミング中継

第83回カーネル読書会はささださんの「高速なRuby用仮想マシンの開発」というお題であった。Ruby 1.9.0リリース直後ということもあり、ミラクル・リナックスのセミナールームは立ち見の大入り満員であった。

今回のカーネル読書会の目玉はそれにもまして、初めてストリーミング中継を行なったことである。途中、若干中継が途切れることもあったが、概ね音声、映像とも問題なく中継ができたようだ。インターネット経由で参加した人は60人程度いたようである。こちらも満員御礼であった。

びぎねっとの伊藤さんはじめ撮影隊の皆さん、ありがとうございました。
下記のURLにあるPast Clipsをクリックすると録画した中継映像が見られる。
http://ustream.tv/channel/ylug-83th-kernel-reading-party

ログインすると同時にチャットもできるので、ささださんのプレゼン資料を向かって右、ustream.tvの画面(チャット)を中央のプロジェクトに流した。午後7時の開始前から映像のテストをかねてだらだらと映像を配信したのだけど、音声も予想以上に明瞭に流れていたようである。通常は質問の声とかは拾えないのであるが、小さいながらも質問も聞こえていたようである。

チャット画面で質問やツッコミがあって、それに適宜答えるというスタイルも面白かった。

しかし、それよりなによりびっくりなのは、ビデオとPCとインターネット接続さえあれば、いとも簡単にストリーミング中継ができてしまうことだ。サーバの設定とか回線の確保とか一昔前だったらインターネット中継というのは超大げさな準備が必要で、毎回毎回それを行なうというのは、カーネル読書会のような100%ボランティア活動では人的コストがかかってしまい、現実的には難しかった。それが、本当に簡単に中継&チャットができて、うは~~すげ~~という感想である。心底たまげた。

今回の講演については、複数台のビデオカメラを回していたので、途中中継が切れた部分も含めニコニコ動画やGoogle Videoなどに再度アップロードする予定である。中継が切れたとき、チャットの画面で、映像が切れた~~という悲鳴が上がったのであるが、そーゆーことなので、もう少しお時間を頂きたく。

ストリーミング中継をしたおかげで、日頃カーネル読書会とは縁もゆかりもない人や(今回はRubyistが多かったと思う)、コアな勉強会は殺伐としていて参加しにくいと思っている人なども気楽に参加できたのではないかと思う。

中継をみて、カーネル読書会って、すげ~~楽しそう、殺伐としていて怖いなんてことは全然ないじゃん、とか認識を新たにしていただくきっかけになったようで望外の喜びである。

質問もがんがんでて、それが愛のある質問だったりして、発表者も参加者も一体となって楽しむというカーネル読書会のスタイルは、すげ~~楽しいのである。

中継のあった部分も予定1時間のところが30分オーバというくらい熱気があったし、中継オフになった後のピザ&ビアパーティも空前絶後の大盛り上がりであった。

VMとOSの境界線をまたぐような何か新しい試みが出来ると、それはそれで大変面白いと思う。そんな妄想について夜遅くまで盛り上がったのである。

インターネット中継あるいは、映像を見て、カーネル読書会に興味を持った方はぜひ次回のカーネル読書会に参加してほしい。アナウンスはYLUGのメーリングリストに流すので、メーリングリストを購読して次回の参加をお待ちする。http://www.ylug.jp/modules/pukiwiki/

カーネル読書会は83回を数えるのであるが、技術系勉強会のスタンダード(笑)として、もっともっと進化していきたい。いろいろなことを試して行きたいと思う。

第83回カーネル読書会のお知らせ

日時:12月27日(木)、18時半開場、19時開始
場所:ミラクル・リナックス株式会社 セミナールーム

お題:高速なRuby用仮想マシンの開発
発表者:笹田耕一さん、
 東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻
 特任助教 / 日本Rubyの会 理事(会計)
内容:
先日,上記のタイトルでRuby用仮想マシン YARV: Yet Another RubyVM について博士論文の発表をしたのですが,その内容をベースに YLUG で発表します.D論で受けたつっこみを交え,この成果について本音トークします.

18:30頃、開場
19:00頃、お題開始
20:00頃、懇親会開始

場所はいつもの、ミラクル・リナックス社セミナー会場地図
http://www.miraclelinux.com/corp/about/maps_google.html

開場した後は、だらだらと自己紹介やら小ネタやらをやりますので、時間の許す限り早めに来た方が面白いお話をきけるかもしれません。

会場で、ピザとビールの懇親会つき。(予定価格1000円)懇親会参加希望の方は、懇親会参加と明記してください。

登録はいつもの宴会君
http://utage.org/enkai/
宴会コード kernel071227

12月25日追記: http://ustream.tv/channel/ylug-83th-kernel-reading-party でストリーミング中継を行います。

第82回カーネル読書会の映像公開

びぎねっとの伊藤さんのご協力で第82回カーネル読書会の映像がGoogle Videoで公開された。伊藤さん、毎度ありがとうございます。(http://video.google.com/videoplay?docid=-5839382497664451611&pr=goog-sl)

第82回カーネル読書会のお知らせ--ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/11/82_8aba.html

牧野さんの発表資料は下記なので、資料をめくりながら聞くとよいと思う。銀河の誕生のシミュレーションはビデオを見る必要があるけど。
http://grape.mtk.nao.ac.jp/~makino/talks/ebisu20071217.pdf

なお、牧野さんの各種資料は http://grape.mtk.nao.ac.jp/~makino/talks/index-j.html にある。

ちょっとした勇気と行動力(オフ会編)

プログラマがプログラマとして楽しく生きるちょっとしたコツ。

プログラマがプログラマとして楽しく生きるには、ちょっとした勇気と行動力が必要だ。別にプログラマだけじゃなくて、営業だって、マーケだって、誰だって、それは必要だと思うのだけど、まあ、それはそれ。

例えば、Perlの最新動向を知りたくて、どっかの勉強会に出たとする。この時点で、すでに勉強会に出るという「ちょっとした勇気と行動力」を発揮している。素晴しい。その前向きな姿勢は、何もしないでモンモンとしているより何十倍も素晴しい。

さらに、懇親会(まあ、普通の宴会だと思えばいい)にも出てしまおう。知り合いを見つけて、やあやあやあと食っちゃべる、というのも良いが、それはほどほどにして、最低限一人でも初対面の人と知りあいになろう。初対面の人に自己紹介するというのも最初はドキドキするものであるが、それもちょっとした勇気と行動力でのりきろう。社会人であれば名刺交換というプロトコルがあるので、自己紹介はある程度パターン化できる。

さけたいパターンは知り合いだけの内輪で盛り上って終るというもの。単に内輪だけで盛り上りたいのであれば、別途宴会でもなんでもした方が効率(?)がいい。主催者としては、せっかくオフ会の場を提供したのだから積極的にいろいろな人が知りあって、いわゆるネットワーキングをして、知りあいの輪を広げて欲しいと思う。カーネル読書会なんていうのは、まさに技術系の出会いの場だ。

まあ、話をしてみてちょっと苦手とか生理的にうけつけないというのも、もちろんあるので、その場合はまた別の人とお話をすればいいだけの話なので難しく考える必要はない。

そーやって、人の輪を広げていくと、今まで見えていなかった地平線が見えてくる事がある。

わたしの場合は単に宴会が好きという事もあるのだけど、それでもカーネル読書会を80回以上やっていて、その度ごとに何人かの人と知りあって、下手をすると1000人くらいの人とはお目にかかったのだはないかと思う。だからどーだとか言うことはないし、それによってお金儲けに役だったということは一切ないけど、その出会いが私の宝物になっていることは間違いない。わたしのこのネットワークはわたしの価値そのものである。

今でこそカーネルハッカーの人にメールを書いて、カーネル読書会でプレゼンしてくださいなどどお願いすると、大抵の場合、スケジュールさえあえば、喜んで発表してくれる。それもこれも長いことやってきたということもあるけど、わたしの最初の一歩、ちょっとした勇気と行動力によって達成できたことだと思う。

ちなみにカーネル読書会の講師の皆さんは講演料も全くなく、手弁当で面白いお話をしてくれるのである。大変ありがたい事である。

オフ会とか懇親会とかは初対面の人と知りあいになる貴重な機会なのである。プログラマはあんまりそのような場になれていない。引込みじあんなあなた、ちょっとした勇気と行動力で、試してみよう。思ったより難しくはない。

すいません、名刺交換させていただいてもいいですか。わたくし、よしおかと申します。はじめまして。

それだけである。簡単でしょ。

それから始まる出会いは、あなたか想像する以上に豊かで楽しいものになると思う。すくなくともわたしはそのような経験をしている。

お知らせ。ITPro EXPOでアプレッソの小野さんと対談します。

来年1月31日に開催される ITPro EXPO で、アプレッソ代表取締役副社長CTOの小野さんと対談します。

【吉岡弘隆 × 小野和俊】Web 2.0時代のソフトウエア開発者の生き方 

今から大変楽しみです。
あとここだけの話ですが、このセッションだけ特別に録画OKのお許しをいただいています。撮影隊のボランティアをやってもいいよという方はわたしまでメール(hyoshiok at miraclelinux.com)ください。


未踏オフ会

古川享PM(プログラム・マネージャ)の未踏ソフトウェア創造事業(長いな、以下未踏と称す)のオフ会に参加した。

古川さんの事は30年くらい前から、わたしは一方的に名前を存じあげていたのだけど、直接名刺交換をするのは初めてである。それはともかく、1970年代のマイコン世代の懐しいお話満載で、ASCII出版のころとか、マイクロソフト株式会社設立のころのエピソードなど興味がつきなかった。

最初にパワーポイントのちょっとしたTipsを延々話していたのは笑った。YouTubeのCTOは、パワーポイントも上手に使えないとか、どーでもいい(失礼)エピソードが面白い。

古川亨略歴ということで、ASCII時代の話から入った。

79年11月のASCIIにパーソナルコンピュータはメディアになるというコラムを書いてそれが自分のビジネス、生き方の指針になった。その後、ASCIIでInformixの日本語化、BSD Unixの日本語化、これはのちにSONY NewsとかUltrixで使われた。86年マイクロソフト日本法人設立。

当時Apple/Sun Micorsystems/Microsoftの三社から社長のオファーがあったが、マイクロソフトの社長になったのは皆さんご存知のとおり。人事権に関しては誰がなんと言おうとも、米国本社ではなく自分が持つというのを条件に社長になった。

人とぶつかった時に、相手の正しさを認めること、自分の非を認めること、それが重要で、Bill Gatesは人の話を聞く(リスニングスキル)がすばらしい。そしてそれを自分の力にする。

ソフトウェア事業は核となるところ、目標となるところを持っていないといけない。YouTubeは自分の母親にも使ってもらいたかった。そーゆーしっかりとした軸が必要。

天才プログラマを生かすプロダクションが必要。宣伝をして、マーケティングをして、営業をして、箱をつくって、権利関係を確認して、商標をとって、というような様々な事をやってくれる、アーティストに対するプロダクション事務所みたいなものが必要で、プログラマはその重要性を理解する必要がある。いいマネージャーに出逢う必要がある。

というようなお話をプレゼン資料2枚で延々1時間以上独演会をしている。古川節炸裂である。これはわたしの文章では伝えられない。ライブの醍醐味である。

その後、ユルユルの形でパネルディスカッションがはじまって、古川さんの熱気で竹内さんたじたじである。

いろいろ興味深いエピソードを聞きながら、結局のところ、日本という地域に圧倒的に足りないのは、やはり、ソフトウェア製品を作ってそれをビジネスにした経験者であり、その経験者を拡大再生産する土壌であると思った。古川さんのような「経験豊かなおじさん」が圧倒的に足りない。

足りないならば、もっともっと「古川さん」を利用させてもらおう。古川さん的な人達と交流を持ち、すこしずつ成功体験を拡大再生産していく。そのきっかけの一つとして未踏というプラットフォームを利用する。

優れたプログラマは沢山いる。彼ら彼女らの活躍するフィールドを作るために、ビジネスとして成立させるためのイロハを知っている古川さんのようなベテランをひっぱりだして、プログラマと同じ坩堝につっこんで、核融合を発生させる。

そんな期待感があった未踏オフ会であった。


古川 亨 ブログ
未踏ソフトウェア創造事業のオフ会に参加、その1
http://furukawablog.spaces.live.com/blog/cns!156823E649BD3714!8461.entry

Exciting BEAT「未踏ソフトウエア創造事業オフ会 & Venture BEAT Project」
http://v.japan.cnet.com/beatproject/blog/story/0,2000071498,000241c-0000021424o,00.htm

nobilog2
未踏ソフト第1回オフ会に行ってきました!
http://nobi.cocolog-nifty.com/nobilog2/2007/12/post_5ac0.html

Drift Diary12
未踏オフ会に参加してきました。
http://blog.drikin.com/article/73528036.html

nishimotzの日記
未踏オフ会
http://d.hatena.ne.jp/nishimotz/20071218

未来のいつか/hyoshiokの日記
未踏オフ会
http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20071218