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プロフィール

吉岡 弘隆 - よしおか ひろたか

日本OSS推進フォーラム ステアリングコミッティ委員
OSDL Board of Directorsを歴任
カーネル読書会主宰

2000年6月、ミラクル・リナックスの創業に参加。
95年~98年、米国OracleにてOracle RDBMSの開発をおこなっていた。
98年にNetscapeのソースコード公開(Mozilla)に衝撃をうけ、オープンソースの世界に飛びこみ、ついには会社も立ち上げてしまう。
2008年6月取締役CTOを退任し一プログラマとなった。

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2008年9月

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さよならNetscape、こんにちはWeb 2.0

Netscapeのサポートがこの2月に終了するというニュースが昨年末に流れた。それを記念(?)して、「さよならNetscape」というイベントが先日開催された。

一時代を築いたブラウザが世を去るというのは感慨深い。

当日、所用があったので参加できないかと思ったが、帰宅途中渋谷で乗換だったので、ふと気が変って、そのままずんずんイベント会場へ行く自分がいた。

なぜ、そこに引き寄せられたのだろう。気がつくとイベント会場にいた。

会場にはお久しぶりの人達がいっぱいいて、神田さんが誰かが作ったブラウザの年表を見ながら90年代のインターネットの事を語っていた。

ビールを飲みながら皆さんのお話を聞く。NetscapeがAOLに買収されて10年後にサポートを終了する。まあ人はいろいろ失敗の理由を言うが、後づけの理屈のような気がする。

次のビールを飲んでいたらマイクがまわってきた。酔いも手伝って、「モジラの解剖」のお話をはじめる。スイッチが入った。一気にスイッチが入った。

モジラの解剖というのは、当時シリコンバレーにいたわたしが書いていた、モジラの解体新書とも言うべきWebのページで、どのようにビルドするかとか、どのようにハックするとかを載せていた。

10年前にNetscapeはそのソースコードを公開し、それをモジラと名付けた。98年1月23日にそのプレスは発表された。その衝撃。3月31日のソースコード公開までわくわくしながらそれを待ち、当日28Kbpsのモデムで2時間かけてピ〜ヒャラピ〜ヒャラさせながらダウンロードしたのである。それから数ヶ月、夜中に自宅でハックした作業について書いたのが、「モジラの解剖」だったのである。

昼間はOracle 8.1(後にOracle 8iと呼ばれる)のエンジンを開発しつつ夜中にモジラを解剖する。そのような体験をするのは生まれて初めてだ。なんだかとんでもない事が世の中でおこっている。そのワクワク感、ドキドキ感を綴った。思いのたけをふりしぼって書いた。

誰かに向って書いたわけではなく自分の正直な気持をストレートに書いていった。

それが「モジラの解剖」だ。

10年後、渋谷で「さよならNetscape」というイベントで、そんな事を、おじさんの昔話として語った。そうしたら会場にいた何人(!)もの人が、よしおかさんの「モジラの解剖」を読んでいましたよ、あのページを見たからモジラに興味を持ったんですよ。Software Design誌に載った、よしおかさんの記事を読みましたよ。あの記事を読んだんで、今ここにいるんですよ、と言われた。

10年前、誰のためでもなく自分のために書いたウェブのページ。シリコンバレーで書いたページを日本で読んでいた人に、10年後、渋谷で再開する奇跡。

涙が出た。嬉しかった。

ああ、Netscapeは自分の人生を変えちゃったんだなあ。

オープンソースというパラダイムは随分大きな転換だったんだなあと思った。

2000年4月に日本オラクルのセミナールームでMozilla.party.jpを開催した。当日集まった多くの人もわたしの「モジラの解剖」を読んでくれていた。そして、その時の嬉しさも楽しさもよみがえった。

インターネットにはネガティブな事もいっぱいあるが、誹謗や中傷や犯罪もあるけど、自分の書いた一遍のページがインターネットの誰かにつたわって、それが10年後、大きな利子をつけ自分にめぐってくる。

インターネットの奇跡。

そして、その次の日、その興奮さめやらぬテンションをたもったまま、ITPro EXPOでアプレッソの小野さんと対談した。

当初はモデレータの真島さんの質問に二人が答えるという静的な構成を考えていたのだが、小野さんの話を聞いているうちにスイッチがはいってしまって、どんどんどんどんWeb 2.0時代での自分語りの話になってしまった。

世界中で自分のページを読む人がたった3人しかいないとしても自分に正直に書く。たった3人だとしても、あなたのページを読む人は絶対いる。未来の自分がそれを再発見して、それに癒やされる。

そんな話をした。熱く語った。

会場にいた方が、対談後、それは「ナースログ」というんですよと教えてくれた。

会社帰り焼肉屋で旨い焼肉をつつきながら、ここ数日におこった奇跡について友人と語り、インターネットの可能性について、未来について夢をふくらませたのである。

ITPro EXPO 対談
1/31にITPro EXPOでミラクルリナックス吉岡さんと対談します。
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50201980.html

お知らせ。ITPro EXPOでアプレッソの小野さんと対談します。(ユメのチカラ)
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/12/itpro_expo_51ae.html

X-over Development Conference in ITpro EXPO
【吉岡弘隆 × 小野和俊】
Web 2.0時代のソフトウエア開発者の生き方 
http://itpro.nikkeibp.co.jp/expo/forum/view.html?c=X10

ITpro Expo2008に行ってきた その1 吉岡さん×小野さん (chiqashi.log)
http://d.hatena.ne.jp/chiqashi/20080131/1201769745

[カンファレンス]【ITpro EXPO 2008】Web 2.0時代のソフトウエア開発者の生き方 (朝は眠い日記)
http://d.hatena.ne.jp/lifeloveregret/20080131#1201777654

「自らネットで情報発信することですべてが変わる」,実力派開発者が語るこれからのソフトウエア開発者の生き方
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080131/292680/

『さよなら Netscape』に参加してきました。(ラボブログ)
http://blog.spicebox.jp/labs/2008/01/_netscape.html

FirefoxNITE 「第一回さようならNetscape」へ遊びに行ってきた。(tamcat(木管猫)の備忘録)
http://blog.so-net.ne.jp/tamcat/2008-01-31

Netscapeのシール (すめるまん Broken Diary)
http://d.hatena.ne.jp/smellman/20080128/1201540049

モジラの解剖(文字コードをshift JISにして見てください)
http://web.archive.org/web/19990202012229/www.best.com/~yoshioka/d/98/mozilla.html

モジラの解剖  ソフトウェアデザイン誌、98年8月号(文字コードをshift JISにして見てください)
http://web.archive.org/web/20000823214952/www.best.com/~yoshioka/d/98/sd199808.html

ニコニコ動画(RC2)への公開について

先日公開した、ソースコードの読み方の講演なのであるが、おかげさまで「はてなブックマーク」の人気エントリ入りしたので大変なアクセスをいただいた。どうもありがとうございます。

ソースコードの読み方(ニコニコ動画(RC2)で公開) -- ユメのチカラのブックマーク ソースコードの読み方(ニコニコ動画(RC2)で公開) -- ユメのチカラ

コメントでニコニコ動画(RC2)ではなくてYouTubeへアップしてほしいというご意見も複数いただいた。コメントありがとうございます。

確かに画像はしょぼいし、ガサゴソ雑音はひろっていて音質は良くない。無駄にオープニングが長い。わたしの顔なんかどうでもよくてプレゼン資料だけを写していればいい。その点、まつもとさんが一秒も画面に登場しない画像の方が、再生したときむしろ見やすかったりするから面白いものである。たとえ家庭用ビデオでも、どーにか話をきけるのである。なにが幸いするかわからない。

などなど、ご批判も多々あるかと思うが、そのご批判をあえて承知した上で、公開しないより公開した方が百倍ましだと考えた。

Release Early, Release Often(素早い公開、頻繁な公開)の精神である。

情報は公開すると進化する。

そのようなパラダイムを信じるものとして、オープンソースはまさにそのような精神を信じるもの達によって進化してきた、たとえ若干品質が悪くても公開しないより、公開した方が絶対よいと考えた。

YouTubeではなくてなぜニコニコ動画(RC2)を選らんだかというと、ひとえに画面にコメントがつけられるというところかと思う。

「あたりまえすぎ」というようなコメントも頂いたが、正にそのようなコメントを頂きたく、わざわざニコニコ動画(RC2)を選らんだのである。

ソースコードの読み方とかトラブルシューティングというのに王道はない。あたり前のことをあたり前に愚直にやる。その意味で「あたりまえすぎ」というコメントは、とりようによってはトゲのあるコメントに聞こえなくもないが、実は、わたしにとっては、してやったり、プレゼンにこめたメッセージの幾許(いくばく)かは確実に伝わったなあとほくそえんだところである。

余談であるが、あたり前のことを続けると特別になるという事は覚えておいても損はない。普通は、あたり前の事をあたり前にやるのが一番難しいのである。(閑話休題)

「ものたりない」というコメントは、もっと濃いバージョンの講演に対する需要があるという事がはっきりあらわれているわけである。

セミナーではアンケートをとるが、それでも、具体的な感想、フィードバックというのは、ほとんどとれないのが実状である。特に厳し目のコメントというのは、日本人はどうも奥ゆかしい(?)のかほとんど得られない。

それをオンラインで得られるというのは大変貴重な事である。

また技術セミナーとかは参加できる人は物理的に限られている。一箇所せいぜい100人である。今回のビデオの再生数は有に1000を越えている。時間と空間を越えて情報を発信できるわけである。

見る人にとっては、画質の問題等たしかに改善すべき点は多々あるが、今まで全然見られなかったものが、見られるようになるという大きなメリットがあり、提供する側にとっては得難いフィードバックを得られるというメリットがある。

双方にとって正にWin-Winの関係である。

ちょっとした試みであるが、今後とも続けていきたいと思う。これをまねする組織や個人がどんどん出てきたら面白いと思う。

ニコニコ動画(RC2)で世界に情報発信(笑)を合言葉にニコニコしよう。


ソースコードの読み方(ニコニコ動画(RC2)で公開) -- ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/11/rc2_e981.html

まつもとゆきひろさんの講演(ニコニコ動画(RC2)で公開) -- ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/10/post_3663.html

Rubyのまつもとさんの講演をニコニコ動画(RC2)で公開するまで -- ユメのチカラ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/11/rubyrc2_8c2c.html



blogのバックアップ

皆さん、blogのバックアップはちゃんと取っているのだろうか?転ばぬ先の杖。

万が一、なんらかのアクシデントでデータが消失してしまったらどうするか。インターネットの向こう側に聞いてみる。
Googleだったらurlに cache:http://blog.miraclelinux.com/yume/ などとしてキャッシュをゲットして、コピペする。

http://404.undo.jp/ というキャッシュを検索するサービスもあるらしい。
試しにやってみた。 http://404.undo.jp/http%3A//blog.miraclelinux.com/yume/

FC2ブログでユーザー記事消失 「Googleキャッシュのコピペで復帰を」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/04/news056.html

ん?

8月13日より毎日土日も休まず本ブログを書いてきた。下記がこの一月半分のエントリーである。

弊社の他のブログ(ペンギン飼育係が見た、アジアのペンギン、第三のペンギン)はグループで書いているので、話題のバラエティが豊富で結果として新規のお客さんが多い。

一人で書いているとどうしても話題の幅が限られてしまうので、毎日毎日書き続けることと、もう一つしばりを自分に課した。下記のエントリをざっと見ていただけくと、それが何かわかるだろうか(50行後に種あかしする)。

8/13 Asianux Server 3 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/14 イノベーションのジレンマ このエントリーを含むはてなブックマーク
8/15 ウィキノミクス このエントリーを含むはてなブックマーク
8/16 NHKドラマ「ハゲタカ」 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/17 お休み このエントリーを含むはてなブックマーク
8/18 カーネル読書会のおしらせ(第79回) このエントリーを含むはてなブックマーク
8/19 北鎌倉 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/20 grubでのエラー このエントリーを含むはてなブックマーク
8/21 減量 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/22 コインロッカー・ベイビーズ このエントリーを含むはてなブックマーク
8/23 再放送:「ハゲタカ」 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/24 シリコンバレーの思い出 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/25 Suica このエントリーを含むはてなブックマーク
8/26 世界陸上 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/27 ソースコードの読み方 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/28 闘うプログラマ このエントリーを含むはてなブックマーク
8/29 チューニング このエントリーを含むはてなブックマーク
8/30 ツッコミ力 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/31 デバッグ方法論 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/01 図書館 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/02 ナニーニ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/03 21世紀のプログラムは君たちが作る このエントリーを含むはてなブックマーク
9/04 ぬこ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/05 ネタ切れ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/06 ノルマ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/07 ハッカー倫理 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/08 ビル・ゲイツの手紙 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/09 フリーソフトウェアの価値観 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/10 ベストセラーは読まない このエントリーを含むはてなブックマーク
9/11 北東アジアOSS推進フォーラム このエントリーを含むはてなブックマーク
9/12 Matzとひろゆき このエントリーを含むはてなブックマーク
9/13 mixiのスケーラビリティ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/14 ムリ、ムダ、ムラ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/15 メモリアクセスは遅い このエントリーを含むはてなブックマーク
9/16 Model View Controller このエントリーを含むはてなブックマーク
9/17 山勘で分岐先を実行することを投機的実行と呼ぶ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/18 U-20プログラミング・コンテスト このエントリーを含むはてなブックマーク
9/19 よしおか賞とAsianux Server 3出荷記念 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/20 Lightning Talks このエントリーを含むはてなブックマーク
9/21 Richard Stallman このエントリーを含むはてなブックマーク
9/22 類型化 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/23 Latencyの隠蔽 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/24 ロックのいろは このエントリーを含むはてなブックマーク
9/25 wired society このエントリーを含むはてなブックマーク
9/26 ヲタクとハッカー このエントリーを含むはてなブックマーク
9/27 ん? このエントリーを含むはてなブックマーク

ページビューを増すために、土日を含めて毎日更新と、バラエティを増すために(話題が偏りすぎないように)、タイトルをあいうえお順にするしばりを自らに課した(なーんだ)。

そーやって記したエントリについてちょっと分析めいたことをしてみる。

46本のエントリのうち28本にはてなブックマークがついた。

人気のトップ5は
8/27 ソースコードの読み方 このエントリーを含むはてなブックマーク
8/31 デバッグ方法論 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/15 メモリアクセスは遅い このエントリーを含むはてなブックマーク
8/24 シリコンバレーの思い出 このエントリーを含むはてなブックマーク
9/07 ハッカー倫理 このエントリーを含むはてなブックマーク

特に「ソースコードの読み方」は500を越えるブックマークがつき、この方面の興味が高いことがうかがえる。

8/28 闘うプログラマ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/17 山勘で分岐先を実行することを投機的実行と呼ぶ このエントリーを含むはてなブックマーク
9/23 Latencyの隠蔽 このエントリーを含むはてなブックマーク
なども2桁ぶブックマークがついた人気だった。

またプログラミングネタやbinary hack系(「メモリアクセスは遅い」、「山勘で分岐先を実行することを投機的実行と呼ぶ」、「Latencyの隠蔽」、「ロックのいろは」)が根強い人気があった。

あと、「ハッカー倫理」にまつわるお話も人気だった。(「フリーソフトウェアの価値観」、「Richard Stallman」など)

ネタ切れで息切れ感がただよったのが、「ネタ切れ」である。短いエントリは無理矢理書いているものが少なくない。

あいうえお順という縛りがあったのでタイトルに無理があるのも少なくない。ノートに50音表を書いて全体像をあらかじめ描いていたのであるが、ところどころ空白のところがあって、そこを埋めるのが厳しかった。「ぬこ」は「ぬ」ではじまる話題が他に思いつかなかったのが正直なところである。

一方で同じ音でも書きたい事が複数あるのもあった。「Richard Stallman」にするかLinus Torvaldsにするかとか。

よしおかひろたかの「50音ブログ」であったわけであるが、ブックマークもいっぱいついたし、毎日まがりなりにも書き続けることができたわけだし、自分としても、締切におわれる漫画家(?)みたいな感覚を得られたし、なかなか面白い経験であった。

ブログというのは自分のために書いているのだから、自分が楽しめなければいけない。そのために何らかのお題を自分に出して、それをこなしていくというのも意外と楽しい。昔のブログを眺めながらそれをネタにするというのも、自分が気がついていない再発見が結構あって勉強になった。

そんなこんなで、本日、「ん?」でこの実験は一区切りとしたい。

ネタ切れ

今年の当ブログの月別エントリ数を下記にまとめてみた。

1月      7本
2月     10本
3月      0本
4月     18本
5月     17本
6月     18本
7月     13本
8月     26本

となっている。3月にちょっとさぼってしまったが、8月はやはり突出している。

実はこのブログ8月中頃から土日も含めて毎日更新している。それともう一つちょっとしたしばり(内緒)を持って更新しているが、やはり毎日無理矢理に書いていると、どうしてもネタ切れ感が出てくる。オープンソースのネタばかり毎日書くものがあるかというとさすがにそんなことはないので、「ハゲタカ」の事を書いたり、昔のエントリの紹介記事を書いたりした。それが意外と好評だったりするから、なかなか分らないものである。

弊社の他のブログ(アジアのペンギン、ペンギン飼育係が見た、第三のペンギン)は、グループで書いているので話題も豊富というかバラエティがあるので検索エンジンからの訪問者が多い。一方、烏龍の旅、拓かれた世界へ向かって、そしてユメのチカラは一人で書いているので、更新頻度と話題のバラエティ(分散?)がどうしても少なくなってしまう。

そこで今回、無理矢理更新頻度をあげて話題のバラエティも増したつもりなのである。更新頻度に関しては、それに比例したアクセスの伸びをみているようで半分成功したかもしれない。話題のバラエティを増すのはこれはこれで結構大変なのでちょっとネタ切れ感がただよっている。(とほほ)

毎日更新については、後半月くらいは続けてみたい(弱気?)と思う。

ツッコミ力

ツッコミカではなくてツッコミ力(リョク)。

一昨日記した「ソースコードの読み方」が思いのほかすごい量のはてなブックマークを頂く。現時点で466個も。わたしの歴代一位のブックマークである。ありがとうございます。(ぺこり)
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.miraclelinux.com/yume/2007/08/post_d6bd.html

タグの種類で見てみると、programming(プログラミング)、あとで読む、code reading、ソースコード、ソースコード、読み物、まとめ、などなど。

コメントを記している人はそれほど多くない。あとで読むというタグが多いというのも特徴だ。

多分、「あとで読む」というワイルドカードをつけた人の心理としては、取りあえずブックマークでもしとくかというような感じかと思う。実際読むかどうかは別として。なんとなくブックマークしておけば安心みたいな心理かなと。よくテスト前にあたふたと友人のノートや過去問題をコピーして安心して結局勉強しないみたいなものとにている(本当かな?)。

アクセスログを見ていると、わたしが紹介したリンクへのアクセスというのは
コードを読むな、理解しろ
http://blog.miraclelinux.com/yume/2006/10/post_e3d6.html
へのアクセスが一番多くて約10%前後。それ以外へのアクセスはほとんどない。しょぼしょぼ。

やはり、忙しい人の心理としてざっと目を通して、面白そうだったらブックマークして、そのうちのごく少数の人がリンク先までたどっていくという感じかと思う。

わたしはどちらかというとリンク先までたどっていってずっぽりハマってふと気がつくと何時間もたっていたという傾向が強い。づんづん縦型サーチをしていくみたいな。

閑話休題。

ブックマークがいっぱいつくというのは「炎上」みたいなイメージがわたしには微妙にあったのだが、今回のは純粋に参考にしようみたいな感じなので、コメントやタグもしごく真っ当(?)というか当たり障りのないものばかりで半分ほっとしている。やっぱり、コメントとかで罵詈雑言を浴びせ倒されるというのは気分がよくないし。(わたしは誉められて伸びるタイプである←自分で言うな)

ブックマークのコメント欄でツッコミをいれるというのは、トラックバックを打つよりお気楽なので、ブックマークされる側にとっては本音というかカジュアルな意見が聞けてそれはそれでうれしい。

ブックマークはページビューの何倍もうれしいが、ちょっとしたコメントが書いてあるとさらにうれしさが倍増するので、励ましのコメント絶賛募集中である。

全然ツッコミ力のお話にならなかったような気がするが、ま、いいか。

大統領の言葉

先日The C Programining Languageを書くために昔の日記「シリコンバレー日記」を引用した。10年以上前に書いた日記なのだけど、時々インターネットアーカイブをほじくりかえして読みかえしてみる。すっかり忘れていた記憶がよみがえる。

96/11/13 大統領の言葉 (シリコンバレー日記)

たまたま開いた村上春樹のエッセイ「うずまき猫のみつけかた」にこんなフレーズがあった.

Always remember, others may hate you, but those who hate you don't win unless you hate them.

「このことをよく覚えておきたまえ.もし他人が君を憎んだとしても,君が相手を憎み返さないかぎり,彼等が君に打ち勝つことはないんだよ」とでも訳す.

これはリチャード・ニクソンが日頃口にしていたという言葉らしい.「アメリカの歴史に汚点を残した大統領」として記憶される人物であるが,私自身,彼のことをほとんど知らないし,それほど興味があるわけではないので,もちろん彼がそのような事を言っていたなどということは知りもしなかった.

わたしは引退した米国大統領には妙に枯れた感じを持つ.日本の歴代首相が闇将軍になったり議員としていろいろな影響力を必死に保とうとするのと対照的である.

http://web.archive.org/web/19991006182932/www.best.com/~yoshioka/d/96/11/i961110.html (文字コードをshift_jisにして読んでください)

人を憎んでも幸せにはなれない。恨んでも幸せにはならない。そんな事を思った次第である。

フューチャリスト宣言

梅田望夫、茂木健一郎の対談集。

ブログでおびただしいほどの書評、感想、コメントがこれから記されるだろう。それに何をつけくわえるべきか。

梅田望夫特別授業「もうひとつの地球」を読むだけでもこの本を手にとる価値がある。ここに、この本の真髄、あるいは梅田の真髄がある。

未来は明るい。そう信じる心が社会を動かす。未来に対する強い意志が自分を変え社会を変える。梅田も茂木も楽天的である。未来に肯定的である。そして未来を作る意志を持つ。未来はどうなるかと予測するのではなく、未来をどうしたいのかを語る。

これからの未来を創る自分の娘に読ませて感想を聞きたいと思った一冊である。


http://www.chikumashobo.co.jp/special/futurist/

「フューチャリスト宣言」連休明けに発売
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070427/p1

「フューチャリスト宣言」いよいよ発売です
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070507/p1

「フューチャリスト宣言」増刷のお知らせ
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070509/p1

書評 フューチャリスト宣言/404 Blog Not Found
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50825977.html

ブログと人材採用

事業拡大にともなって人材の積極的な採用を継続的におこなっている。われわれソフトウェア製造業は、人材が価値を生みだすので、人が全てといっても他ならない。再三このブログで記しているとおりである。

実は、このブログ(ユメのチカラ、2007年1月23日23:00)「人材」で「弊社ではエンジニアを募集中であるが、びびらないで気楽に応募してほしい。」などと記したのであるが、ある元気のいいエンジニアが応募してきた。面接、試験などを経て先日、はれて入社。おめでとうございます。

さて、最近入社の人達とランチを食べる機会があって、いろいろお話をうかがうのだが、入社のきっかけとか動機というのは、人それぞれで面白い。最近増えてきたのが弊社のブログを読んで社風が気にいったとか、楽しそうだとか、物を作りたいとか、そーゆーポジティブな印象を弊社のブログから受けたからというのがある。

入社をしたいというくらいだから、弊社に興味をもっていただいているとは思うのだが、会社の実状なんていうのはいくら会社説明の資料を見てもなかなか分るものではない。売上、利益、従業員数、平均年齢、男女比、所在地、沿革、社長の言葉、等々は外側からみたものである。いわば外面。

一方ブログは社員の内情、実状が微妙に滲みだす。いくらとりつくろってもネガティブオーラやポジティブオーラが醸しだされてしまう。

情報発信のチカラである。

就職活動をしている人は、興味のある会社のホームページをチェックするだろうが、そこにブログがあって社員がカジュアルに情報発信をしていたら、その会社の等身大の姿を発見するだろう。ポジティブな情報もネガティブな情報も一切合切ひっくるめて、その会社をイメージする。

これは、採用する側にとっても採用される側にとっても大変なメリットである。採用する側は優秀な人材にリーチできるし、採用される側は応募する会社のイメージを得られる。

通常の就職活動では、応募する会社の情報は限られているので、応募する側にとってはメリットは大きい。入社してからこんははづではなかったという事が減る。就職経験がない新卒者はまだしも中途入社の人々からみれば転職の不安や心細さなどを低減する効果がありそうである。

企業発のブログを採用活動にむすびつけようというのは若干、ムシが良すぎるキライもなくはないが、許容範囲内ということでお許しいただきたい。まあ、企業発のブログというのは教科書どおりには、なかなかいかないので、企業発ブログを自社で展開しようと考えている人は、試行錯誤の上、チャレンジしてみてほしい。

ということで、継続的にカーネルエンジニアを募集しているので、どんどん応募してほしい。ブログを見たというのが合言葉だ(笑)

そして、あなたのブログのURLを履歴書に書きそえて。

http://www.miraclelinux.com/corp/recruit/

第67回カーネル読書会、ビデオ公開

第67回カーネル読書会のセミナー部分のビデオを公開した。今回は

お題: glibc malloc について
発表者:小崎さん

malloc関数はlibcの中でもっとも使用頻度が高い関数の一つでありながら、そ
の実装の詳細は意外なほど知られていません。

Unix誕生当初のプログラミングスタイルでは、ほとんどのデータはスタックと
グローバル変数に格納されており、mallocの使用頻度は低かったようです。し
かし、今日ではGUI、スクリプト言語、C++といったmallocを多発するソフトウェ
アが極めて一般的になり、mallocの性能の重要度は増しています。

こうした点に注目して、素朴な malloc では何が問題だったのか。また、
glibc malloc がどういった点に注力してチューニングされているのか。といっ
た点を説明できれば。と思います。

資料はYLUGのホームページからダウンロードできる。

ビデオ撮影、編集、Googleへのアップロードはびぎねっとの伊藤さんのご尽力による。どうもありがとうございました。

梅田望夫氏との対談イベントもそうだったのだが、こうやってカーネル読書会とか各種勉強会、セミナーとかをどんどん無償でネットワークにアップロードするというスタイルが一般化するとまた違った可能性が広がっていくようでいて大変面白い。

内容はmallocに関する技術的な詳細の説明である。mallocという関数は厳密にいえばCのライブラリ関数なので、カーネルのシステムコールではないのだが、一般アプリケーションから非常によく使う関数の一つであり、カーネル読書会の題材としてはぴったりのものである。メモリ管理というのはまさにカーネルの最も重要な機能の一つなので、カーネルやライブラリがそれをどのように実装しているかを理解することは大切である。

オープンソースなので実装の隅々までオープンに議論できるのがうれしい。カーネルの専門家ではなくても、アプリケーション開発者の立場から、いろいろ質問したり、突っ込みを入れたりできるのがうれしい。カーネル開発者(ライブラリ開発者)にとってみれば自分が提供するサービスがどのように利用されているかの声を聞けて双方にとって有益な情報交換になる。

今回もmalloc/freeのコストについてRubyの笹田さんがRubyでのメモリ管理の観点から細かい突込みを入れていたが、OSとアプリケーション(この場合はプログラミング言語の実装)の境界を越えて、いろいろ議論できるのが楽しい。

いっそのこと、カーネルやライブラリのレイヤではなく、もう少し上のレイヤ(例えばスクリプト言語とかRDBMSとか)で自前のメモリ管理機能を持ってがしがし最適化するのもありなんではないかというような議論も当然でる。ライブラリは汎用化しなくてはいけないので、ある用途に徹底的に最適化することはできないがRubyならRuby、PerlならPerl、あるいはPostgreSQLならPostgreSQLなりのメモリ管理システムを持ち、カーネルに独立して徹底的にメモリ管理を最適化する。キャッシュミスを削減したりマルチコア、マルチスレッドに最適化するなどいろいろなアイデアが出てきそうである。

このような議論は、カーネル、ミドルウェア、スクリプト言語といった縦串をまたがった議論になる。オープンソースなので自由にその境界線を設定できる。一つの場所に集い自由に議論をする。そこにソースコードがあるからこそそれが自由にできるのである。

小崎さんのブログ、
革命の日々!
カーネル読書会で講演してきました

未来のいつか/hyoshiokの日記
第67回カーネル読書会

ユメの続き

先日の対談イベントの話を延々続けてもうしわけないのだがもう一つ蛇足ついでに書かせていただきたい。

9月1日にイベントをやって、その日のうちにログをアップする方はいるは、日経ITproの高橋さんには詳細なレポートを夜中に掲載していただいた。プロフェッショナルの方のレポートでは最速である。その後、怒涛のようにブロガーの皆さんの感想、コメント、批評が続き、音声ファイルのアップYouTubeへのアップになる。

梅田さんのエントリーには今現在142のはてなブックマークと12のはてな日記での言及がある。高橋さんの記事には193のはてなブックマークと6のはてな日記での言及があり、現在も増加中である。当初は、はてなではYouTubeの画像が張れなかったのだが(わたしの日記では当初から張れていた)、伊藤さんが素早く「はてなダイアリーに YouTube が貼れる」と実装してしまう。(伊藤さんが実装したのかどうかは実はよく知らないのだけど、少なくても、はてなの誰か)
弾さんも弾さんで「1998年じゃ遅すぎる」、「サルでも生産性が上るオープンソース」、「サルが『オリジナル』を越えるとき」の三部作から「サルマネだってただじゃない」、「javascript - youtube selector + 勝手に添削」でYouTubeの張り方まで教えていただいている。はてなのブックマークで注目度を見てみると、38/5161/1238/419/019/0、それぞれ、はてなブックマーク数/はてなでの言及数となる。
皆さんの感想、コメント、批評を楽しく読んでいるのだが、(普通これほどまでに反応がないので)、おおむね好意的だけど、やはり批判的なコメントもある。それも一切合切含めてその反響を感じてみると、1)対談イベントに参加した方が一次情報として発信、2)日経ITProなどのメディアを見ての感想、言及、3)YouTubeないし音声ファイルを見聞きしての感想、言及、4)それらの感想への言及と二重三重へと輪がひろがっていくのを当事者として経験できたのは貴重であった。メディアを見ての感想なんかは、ああそういう解釈をするのかぁ〜という他人事の感想を持ってしまって自分の口から出たものではないという感じを持った。

多くの感想、コメント、批評は可能な限り目を通しているつもりだが、印象に残ったのは、やはり個人的なものである。あえて二つ言及させてほしい。

Dude...
Who knows hacker is
http://www.sssg.org/blogs/naoya/archives/609
『僕は当日ボランティアスタッフとして参加したので、対談を見たのはわずか5分くらいでした。そのときはちょうど、1998 年のネットスケープのソースコード公開の話をされていました。(映像でいうと 3 of 9 です)1998 年といえば、ちょうど初めてコンピュータプログラミングの勉強していた学生のときでした。当時、僕はネットスケープのブラウザを愛用していて、そのソースコードを公開されたと知ったときはびっくりして、このブラウザのソースコードを見れるんだと思って、こぞってダウンロードしたことを今でも覚えています。当時は、インターネットの回線スピードも 128kbps で、約 20 MB くらいのソースコードを一生懸命ダウンロードしました。やっとダウンロードして、展開したあとあまりの量の多さにどうやってみようとどうやってコンパイルするのだろうかと思っていたら、当時吉岡さんがソフトウェアデザイン誌でモジラの解剖という記事をみつけて Windows 上でコンパイルしたことを覚えています。あれから、約8年オープンソースはあいかわらずの勢いですごいスピードで進化しています。』

当時わたしはネットスケープのソースコードに熱狂して「モジラの解剖」というソースコードの解析をテーマとした日記のようなものを書いていて、それを題材にソフトウェアデザインに記事を書いたのである。あの熱気を誰かに伝えたくて日々書いていたのだけど、それを読んだ人と8年後に巡り会えるというのもインターネットの奇跡かなあと感慨深いものがあった。

また、
aide-memoire d’Hidekoji
http://d.hatena.ne.jp/hidekoji/20060903/p1
『対談イベントの後にちょこっとだけ梅田さんや吉岡さんとお話する機会があったのですが、普段Blogや本でしか知りえない方と直接お会いしている状況が何か不思議な感じで面白かったです。ちなみに、吉岡さんには10年くらい前まだ吉岡さんがU.S Oracleにいらした際に、ファンレターのようなメールを出したことがあって、その話をしてみたら、何か感慨深そうに(?)されていました。ちょっとほろ酔いの吉岡さんが人を不幸にするような*2仕事のやり方は間違っている!モノ作りは大手のベンダーにいなくても「はてな」のような会社でバリバリできるのだ!と強く語っていらしゃっていたのがとても印象的でした。』

失礼ながらhidekojiさんのメールは全く記憶にはなかったのだが若い人が新しい事にチャレンジする時、わたしの基本的なスタンスとしては「がんがんやっちゃえ〜」という根拠のない(?)励ましみたいなエールをおくったりするのだが、そのような趣旨のメールを返信したらしく若干気恥ずかしくもあり不思議な感じがした。今回のボランティアスタッフは梅田さんのJTPAツアーの参加者で十数名の中に二人も縁のある人がいたことを大変不思議に思うとともに、ブログもそうだけど何かを発信していればポジティブなものもネガティブなものも含めて自分に戻ってくるのだなあと感慨深かった。

カーネル読書会に参加したいという若い人もいたし出会いのつみかさねでC今の自分がいるのだなあと実感した次第である。

梅田さん、ボランティアスタッフの皆さん、参加者の皆さん、そして多くの感想、コメント、批評を頂いた皆さん、どうもありがとうございました。

ミラクルブログが微妙な味を出している件について

なぜだかわからないのだが、弊社の技術系ブログが微妙な味を出している。

まあ、きっかけは正直言って、単なる思い付きレベルの企画だったわけであるが(わが社もブログの一つもやらにゃ~あかんだろうなんてことを会議で誰かが言った)素人なりに試行錯誤しつつ技術陣がいろいろ書き始めたころから風向きが変わった。

まづ、みたのブログだ。人気順でブックマークをソートしてみた。Ext3ファイルシステムで削除したファイルを復元するにはどうしたらいいかというネタが堂々一位である。わたしもかつてやったがファイルの復元ネタはいつの時代にも必要とされている黄金のネタだ。カーネルハッカーらしいネタが満載である。ちなみに、http://kernel.org/git/?p=linux%2Fkernel%2Fgit%2Ftorvalds%2Flinux-2.6.git&a=search&h=HEAD&s=miraclelinux をみると彼の出したパッチがいろいろ見られる。ばりばりのカーネルハッカーである。

で、注目は武田の路地裏ソース解読研究所だ。カーネルダンプという究極の技術ネタを持ってきた。コメントやらトラックバックやら確実に常連をつかんでいる。ひらメソッドでおなじみの平さんや、革命の日々!(57は素数でが何か?)の小崎さんなど確実にいいパスを出してくる。カーネル勉強方法として crash というカーネルダンプ解析ツールを使うという方法を提案しているが、これを洗練していけば「やすまメソッド」が誕生するのではないだろうか?楽しみである。

ぐんぐん、コアな濃いネタに爆走している「みたのブログ」と「路地裏ソース解読研究所」だが、エンジニアの持ち回りの「コアテクの路地」は、硬軟取り混ぜたエントリーで微妙にがんばっている。五十嵐さんの奥さんのご指摘の濃すぎて誰も読まないんじゃないかというご懸念は中途半端にやわらかいともっと読まれないという数字になって出ている。まあ、考えてみれば、世の中、山のようにブログがあってよっぽど特徴がないとわざわざ企業系のブログまで見に来てくれる人はいないわけで、単なる雑談系ブログならそこらじゅうに最強のブログがあるので、簡単に埋没してしまうのである。

わたしのブログは 先日のmixiのお話が好評をいただいが、それ以外はしょぼい結果になっている。やはり、オリジナルコンテンツを地道に発信してリピータを増やしていく必要がありそうだ。

読みたいブログ(ミラクル・リナックスの場合)

弊社の公式ブログを開始して早いもので一月半くらいたった。はっきり言ってページビューが全然伸びない。とほほである。

先日、社内の会議でブログについてもちゃんとその効果を評価するべきだという話になった。若手のエンジニアが、もっとカジュアルにいろいろ情報公開したほうがいいんじゃないですか?社内で起こっていることとかどんどん発信しましょうよ。そうだそうだその通りだ。というようなのりの議論があった。

そこで、一人脳内ブレーンストーミングをしてみた。読みたいブログ。アクセスを増やすにはどうしたらいいか。

もちろんコンテンツが命なのだけど、どんな素晴らしいコンテンツでも誰からもアクセスされなかったらないに等しい。存在価値ゼロである。アテンション重要である。一度引き付けたお客さんを捕らえて放さないような強烈なコンテンツがほしい。リピータも重要である。

贔屓目かもしれないが、技術陣の書くブログは適度に専門的かつ濃い内容でオタク心をくすぐる非常に良質な内容のブログになっていると思う。内容は全然悪くない。しかし、日本全国カーネルオタクにはリーチしきれていないような感じもしなくはない。全然、知られていない。

企業発のブログの場合、どうも、かしこばって硬い雰囲気が醸し出されてしまうので適度にオチャラケ度もまぶしつつカジュアルでそれでいて下品にならない程度の文体がほしい。

更新頻度も重要だ。コアテクの路地というブログは弊社のカーネルエンジニアが持ちまわりで書いているのだけど、もっと更新したほうがいいと思う。中身は若干小粒なネタだけど、積み重なっていけば面白いコンテンツになると思う。みたのブログは弊社のカーネルエンジニアの美田がぼそぼそ書いていて非常に濃い内容で、わたしも読者の一人として楽しみにしている。美田の名前はLinux Kernel Mailing List (LKML)でよく見かけるので、カーネル周りのエンジニアには有名かと思うがブログで彼の別の一面を発見してほしい。武田の路地裏ソース解読研究所もカーネル周りのTipsがいろいろ出ていて勉強になる。児玉のブログ(烏龍の旅)は最近は出張報告になっちゃっている感があるが写真も多く、中国、韓国の事情がよくわかって参考になる。ある意味、国際人である。わたしのブログ(ユメのチカラ)は今ひとつ対象読者を絞りきれていない感があるがOSSにまつわるビジネスモデルとか業界動向みたいなことを書いていきたい。実ははてなに2年ほど前から個人的な日記を書いていたりするのだが、それとの棲み分けという問題もなくはない。

それからブログをページビューだけで評価するのもどうかと思う。アテンションが重要なら、100のページビューよりも1つのブックマーク。100のブックマークより1つのコメント。100のコメントより1つのトラックバックというか、まあ一概には言えないけど、賛否両論沸き起こるようなブログのほうが面白いことは間違いない(そー言えば、眞鍋かをりのブログに多数のトラックバックがついたというのが2年ほど前に話題になった)。いっそのことブログも評価の枠組みに組み込んでしまって、最多ブックマーク、最多コメント、最多トラックバックブログにはそれぞれ社長が表彰するぐらいの話があってもいいかもしれない。RSSでフィードしている人もいると思うので、どのくらいフィードされているか、アンテナにどれだけ捕捉されているか、なんかも重要な評価尺度にはなると思う。

弊社のブログの場合、個人の日記と違って日々何をしたかにをしたという記述はないし、ニュースのクリッピングというのもない。一次情報の発信みたいな感じなので、リンクも少ない。時々は話題のニュースやアルファーギークのブログに言及してトラックバックなんかをおくちゃってアテンションを集める努力をしてもいいかもしれない。後は内容次第で少しずつ固定客を増やしていく。地道な努力が必要である。

企業発のブログをマーケティングツールとしようなんて話ははいて捨てるほどあるけどあんまり小手先のテクニックに走らずぼちぼちやっていきたい。

読者のコメントを待つ~

OSS進化論/Imagine

Linux World Expo Tokyoで基調講演をした。先日のブログ<